レ神の誤算によって予定が少々狂ってしまったが、改めて高尾山を目指した。
今日は晴れた。
よく晴れたからケーブルカーではなくリフトで途中まで登った。吊り橋を渡って頂上を目指すルートだ。
リフトといえばスキー。今冬もスキーいっぱい行くぞぅ・・・なんて遠い雪山に思いを馳せていると、あっさり降車駅に着いた。
眺めはあまり良くなかった。
予想通りだったが期待はずれの頑丈な吊り橋を渡り、
最近テニプリばっかり読んでいたせいか、「そういえば部長は山登りがお好きだったなぁ」なんてホロ苦い妄想しながら頂上を目指した。
急な山道ではないが、「635との愛の証マフラー」が汗でぐっしょりになった。
日差しが遮られている分マシではあったが。
急に視界が開けた。我々は遂に山頂へとたどり着いたのだ。
ココまで来るのにどれだけの犠牲を払ったことだろう。はかなく散っていった強敵(とも)達のことを思うと目頭が熱くなった。 ←妄想
山の頂上から見渡す景色はさぞかし美しいことだろう。
さぞかし・・・さぞか・・・
やっぱりあまり景色はよくなかった。
山頂の売店で腹を拵えることにした。
気が付けばお昼はとうに過ぎていた。
売店はいくつかあり色々売っていたが、雰囲気に抗うこともなくおとなしく蕎麦を食することにしよう。
店内は登山客でほぼ埋まっていたが、運良く空席を見つけ落ち着いたところで注文した。
「ざる蕎麦ください」
ほんとうにざる蕎麦が出てきた。
いや、正確には蕎麦と言う部分は否定したくなった。
知くんはうどんだったが、私の食べた蕎麦は蕎麦であるにも拘らずきし麺並の太さだったのだ。
正直「いっそのこと饂飩がいい」なんて思ったり思わなかったりした。
(ちなみに店員が蕎麦なり饂飩なりを打っている様子は見られなかった)
店に壁はなく全面引き戸で開け放たれていた。日差しは強いものの店のなかは涼しい風が通っていた。
あまりの心地よさに、それだけで「きし蕎麦」の微妙感などどうでもよく思えた。
むしろ美味だった。きっと雰囲気とはそういうものなのだ。
帰りは全く別の下山ルートで降りた。
沢も通った。水が流れる道を足の踏み場を探しながら通った。
ガッツリ登山できるスニーカー・・・いや、むしろ運動靴でよかった。
湧き水や細い岩場にはしゃいでいたのも束の間、筋肉疲労は着実に二人の両足に襲い掛かっていた。
そう、ホッケンハイムの森に魔物がいるように、四半世紀生きた身体にも魔物が居るのだ。
運動不足と老いという二つの魔物が。
しかしこんなところで倒れている場合ではない。はかなく散った強敵(とも)達のためにも・・・!
嫌でもチワる(チワワ→震える)両足に喝をいれ、メタボってる感じの人に抜かされつつも、なんとか下山することに成功した。
山頂に行ったときには味わえなかった達成感を漸く感じることが出来た。
眺めはともかく、きし蕎麦はともかく、無理せず登れる程よい山であることは間違いない。
最後に手焼きせんべいを齧りながらお土産を購入した。
レ神のお告げでは予定はココまでだったが、帰るには早い時間だったので急遽地図を見ながらどこ行くか考えた。
結局南大沢のアウトレットへ。
とはいえ近々那須のアウトレットにも行く予定だったので散財するわけにもいかず、MarioGelateriaで塩ジェラートを食べ、至福のひと時を味わった。
チワった足にはジェラートにかぎる。




