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舞台『とけないまま、とけていく』感想

2015年ブログ用のパスワードやメールアドレスを忘れてしまった為に新規に立ち上げる事にしました。

演劇ユニット100点un・チョイス!旗揚げ公演
舞台『とけないまま、とけていく』
中目黒キンケロ・シアター
2015年01月14日(水)~01月18日(日)





計4公演も見たのでせっかくなのでざっと感想を。

※ネタバレ有

執筆活動の為に函館のペンションに宿泊した小説家東川と女性編集者田中を中心に展開。
前半では東川が描く現実をモデルとした小説中のシーンを演じ、
後半でその小説に関連する様々な事実が明らかになっていくというもの。

前半では何の説明も無く小説中のシーン(殺人事件)に入る為、
観客にそれを現実の事件として錯覚させて中盤以降の種明かしを引き立たせる。

前半で舞台上のアイテムや設定に不自然な点をいくつか残したり、
単なるミステリーものとしては不完全なまま展開されていく為に
途中までは違和感があるまま進んでいくが、
中盤から後半にかけてその違和感や疑問点が一つずつ解消されていく点がとても爽快でした。



特に面白かったなぁと思う事を何点か。

事前に配られていたアンケートにて
「誰が犯人だと思いましたか?」という設問があった事。
公開されていたあらすじもそうだが、
これらの資料を読む事で「これは推理ものなんだな」
という思い込みをさせていた

そして2人の登場人物に関して、
小説中のシーンと現実で演じる役者を変えた事。
敢えて全く見た目が正反対な役者をセッティングしたので、
この演出の繊細さと深さが増していたと思う。

前半に「無駄でダラダラした展開」に見えるとこも全て後につながっていたり、
複雑ではあるが非常によく練られていて多くの仕掛けが仕込まれていたので、
リピーターにも満足に楽しめたと思う

演技面で言うと相馬あこさんが際立っていた気がする
全般を通して所作や時折見せるもの憂げな表情に全て意味があり、
瞳が大きい事もあって訴えられるものが強かった。

コメディ面では野球用語に絡めた様々な勘違いからくるドタバタシーンは見事だったし、
大げさなキャラ設定が無かったので無理なく自然と笑える場面ばかり。





河村さんは、、
野球サークルのマネージャーのリサ・そしてそのモデルとなった
ペンションのスタッフ茜の二役。

「クールビューティーで怒りっぽい」という性格を知られた上での
オファーだった事もあってある程度素の部分を出せる役だった為、
かなりリラックスして演じられた模様

性格的なモデルではあるが別人物の役を演じた為、
「怒りっぽい根本の部分は同じだが茜の方が明るくてノリがいい」
という微妙な演じ分けで雰囲気を変えていた点は、
完璧にこなしてたと思う。

本人が稽古にあまり参加できずに不安を漏らしており、
初日には疲れも見せていたので多少心配していたけど、
日に日に元気になっていたので安心しました。

すばらしい舞台に出会えました。
2回目の公演も楽しみです。