2018/05/19&05/20撮影 板東三十三観音巡り、千葉管内四寺、高倉観音/笠森観 | 湘南陽光電しゃ館 神仏と自然館+精進落としと飯

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ヤフーブログから引っ越してきました!。
鉄道館とは別に、神さま仏さまの居られる景色、
花/木、そしてその場所の空気感をお伝えいたしたく、
撮影した写真を掲載しています。
そして、お詣りの後は精進落としを。
「気」がピュアのままだと、疲れちゃいますからね!。

時間の都合が付きましたので、成田山新勝寺のご開帳参詣を兼ねて、板東三十三観音さま千葉四ヶ寺を伺って参りました。

千葉県管内は神奈川県管内九ヶ寺の次に観音寺が多く、七ヶ寺ございます。そのうち、那古観音さまは三十三観音巡りの結願寺でございますので最期にとって置かさせていただきまして、銚子の園城寺さまは毎年、ウスサマミョウオウさまの御札を年末に頂戴に上がりますので、こちらも後に。あと、夷隅の清水寺さまも、今回のルートからはちょっと距離があるので後に、と言うことにさせて頂きまして、四ヶ寺のみ、お参りさせて頂きました。

最初はアクアライン、木更津東ICから比較的至近にございます、第三十番平野山高蔵寺(高倉観音)さまでございます。

2018/05/19撮影 板東三十三観音、三十番平野山高蔵寺(高倉観音)
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千葉の木更津の里山深く、静かな丘の上にございます観音さま、でございます。
駐車場はご門前に10台前後ございます。ご本尊は正観世音菩薩さま、ご秘仏なのですがご尊顔を拝することが出来る!?、有り難い観音さまでございます。

〃 本堂
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ご本堂は築500年の珍しい高床式の建築でございます。近年、土台の修復をなされたと言うことで、しっかりとした風情を醸し出して居られます。床下にコンクリートの壁が覗いておるのがわかると思いますが、ココに「秘仏なのにご尊顔が拝める」秘密がございます。

〃 ご本堂正面回廊
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このあたりの風情は何処の三十三観音さまにもございます。ただ、初めにこちらでお参りを済ませられました後は、階段を降りて右手側にお参りくださいませ。床下の戒壇巡りが出来ます入り口がございます。お寺様では「観音浄土巡り」と申されて居られます御戒壇巡りです。種々、多くの仏様方がご安置されておられまして、ご参詣の皆様方をお待ちなされておられます。

小生は「吉祥天」さまにご真言(オンマカシリエイソワカ)を頂戴!?させて頂きまして、嬉しい限りでございます。ここのところ、少し、財運が厳しくなりつつありますので少しは、上向きになるか・・・と、期待してしまいます!。

ただ、一つ残念なのは、御利益を願う/叶えられた方々から、おのおのの仏様方にお供えなされられたお供物(主にお酒)やお賽銭がそのまま留め置かれたまま、埃をかぶったままであることです。御戒壇下ということ、さらに御尊像が数多くございますし、いずれも安易に触れることはお勧めできかねると思われますので、お掃除が大変なのは理解できるのですが・・。

仏様方はあまり気にはなされておられないようで、お近くのワンちゃんが御戒壇に出入りなされておるくらいですから、大らかで宜しいのでしょうが、小生にはちょっと気になりました。

そうそう、「秘仏のご本尊、正観世音菩薩」さまは、御戒壇下の仏様方に囲まれたご本堂の中心に立たれておりまして、お姿が3.6mもある大きな御像でございますので、お御足元から見上げる形でご尊顔を拝する事が出来るのです。ご宝前に大きな「祈願大五鈷」もございますので、こちらに触れつつお祈りを献げられるのもお勧めかと。御戒壇内は狭いのでご参詣者の方々が居られなければ、お経を献げられる方にはこちらで上げられれば、観音様の至近で献げることも可能でございます。

〃 御霊木、アサバの木
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由緒ある古いお寺様でございますので、御霊木も古木がございまして、こちらの栂の大木は樹齢400年とのことでこざいます。授与所では多くの授与品が用意されて居られまして、バスでのお参りの方々が来られたようで、笈摺やら何やらの御朱印授与でご住職さま、てんてこ舞いのようでございました。

それともう一つ、ここで記しておかなければと思うことがございます。本堂の右隣に熊野神社のお社がございます。こちらの狛犬さまにそれがなされておりましたので。一応、丁寧にどけて差し上げましたが、人様の念のこもったお金を触るのはあまり致したくないことですから、小生からのお願いでもあります。

それはお賽銭の納め方です。狛犬様のお口の中や御頭の上、お御脚、胴の上などに上げるのはおやめになった方が宜しいかと思います。また、合掌されて居られる仏様の合わせた手の上や足下にも置くのは控えられた方が良いと思います。ご自身がそうなされたらとても不自由ですし、良い気持ちはなさらないでしょうし。お賽銭を上げたければ、全てお賽銭箱へ入れて差し上げればお気持ちは神様/仏様にはしっかり通じます。それと、これは識子さまに教えられたことなのですが、折角、お賽銭を上げさせて頂こうと思われたのでしたら、投げ銭はおやめになられた方が良いです。これも、ご自身が顔をめがけて不用意にモノを投げられたら良い気持ちはせず、むしろお怒りになる方の方が多いのではと思います。お納めする物を最初から投げる方、もしくはほっぽる方は居られないはずです。丁寧に、そっとお賽銭箱に入れられた方が、より丁寧で神仏にお願いを聞いて頂けそうな気がしませんかね?。

お寺様公式HP→ http://takakurakannon.com/

2018/05/19撮影 板東三十三観音、二十八番滑河山龍正院(滑河観音)仁王門
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板東三十三観音、二十八番滑河山龍正院(滑河観音)さまは成田山新勝寺から車で30分くらい、もう茨城県境の利根川端にございます。一面田圃の広がる長閑な景色の中にあられる地域村落の静かなお寺様でございます。

駐車場はご門前に数台、一杯の場合は本堂裏へ駐めてくださいとのご案内がございます。ご本尊様は十一面観音菩薩さまで秘仏様でございますので、御前立ち様を拝する事になります。本堂内陣にはあらかじめ寺務所様へご連絡を入れて差し上げれば、入堂が出来るようでございます。

〃 境内景色
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ご境内には手入れの行き届いた多くの古大木が数多くあるのにちょっとビックリ致しました。平地にございますお寺様特有の明るいご境内でございます。

〃 ご本堂
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築300年強のご本堂は美しく枯れていて、実に落ち着いた風情でございます。大黒様と御賓頭盧尊者さまが外陣に居られます。先に掲げました仁王門は茅葺き屋根のRが柔らかで癒やされる曲線を持っておりまして、味わいのある仁王門でございます。国の重要文化財に指定されて居るとのことで、芋づるの添えられた注連縄が良いアクセントとなっております。

お寺様公式HP→http://namegawakannon.jp/index.html

2018/05/20撮影 板東三十三観音、二十九番海上山千葉寺 仁王門
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板東三十三観音、板東三十三観音、二十九番海上山千葉寺さまは「千葉」の名の下になったなった古代千葉からの古刹であります。ご本尊は十一面観音菩薩でございます。戦時中の千葉空襲でご本堂は焼失してしまい、現在の本堂は再建されたものでございます。あいにくと、ご本尊さまのお姿を拝する事が出来ませんで、秘仏かどうかもわかりません。

お線香/お灯明はお寺様側でのご用意は見当たりませんで、本堂前に香炉台は用意されておりますが蓋がされていて、使って良いものかわかりませんでしたので、お線香/お灯明はお上げしませんでした。お参りの際は、ご自身でご持参なされた方が良いかと存じます。

写真の山門↑は天保年間に再建されたもので、ご覧の通り江戸末期のなかなか、豪壮な造りの立派なもので戦災を免れたのは良かったですね!。

〃 境内
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境内はさほど広くなく、納経所と大師堂、本堂奥横には、見栄えの良い昔ながらの造りのお社の瀧蔵神社がございます。駐車場はバス用の案内は目に付くのですが、一般車はあまりよくわからない案内ですので、お寺様脇の路地を入っていって本堂脇に駐めるのが一番わかりやすいですが、本堂真裏に若干数台分用意されているようでもあります。

〃 公孫樹(大イチョウ)
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このお寺様で一番目立つのがこの雄の大銀杏でございます。今の時期は新緑がまぶしく、乳柱が多く大きく垂れ下がり、行基菩薩がお手植えになったという、当時の木であればすでに樹齢1300年余の古木であられるので、そうであれば御霊木には間違いないと思います。

山号が千葉寺(せんようじ)は海上山でございますが、まさしく本千葉の小高い丘の上にあられますお寺様ですから、当時の江戸湾から見れば海上にこのイチョウが目印となったお寺様が良く目にとまったことでしょうと思います。

このお寺様には古くからの習俗として全国に残る「悪態祭」の一つ、「千葉笑」が大晦日の年越し行事として未だに残っていて、お上に対する庶民の鬱憤晴らしが、今も昔も平和的に行われる日本という国に生まれて良かった、と思う次第です。