人間関係の第一歩は、相手に対する「好意」だというお話を前回しました。
では、人が人に好意を感じる要素ってなんでしょうか。
身近でよく考えてみましょう。
まず、距離が近かったということがあげられます。新しいクラス、見知らぬ人。たまたま隣にいた人と話していたら、その後も会話が続いていたということもあります。
そして、類似性。隣の人と話していると、自分とにているなあって感じていることです。相手のことが理解しやすいからですね。
そして外見がいいこと。身なりがちゃんとしていると、信頼が生まれます。
この①距離が近い、②類似性 ③外見がいいという3つの要素から好意というものが生まれます。
親密な、信頼感が生まれる前の段階、好意をもってもらうには、この3つを意識しておくといいでしょう。
次の段階といくと、今度は気持ちのやりとりの中で人間関係におけるコスト感覚というものが生まれてきます。
つまり、費用対効果。
なにかというと、「これだけしてあげたのに、相手はなんにも返してくれない」
要した費用(気持ち、行為)にたいしての報酬(言葉、態度、金銭など)
これが、
コスト>報酬だとそれ以上関係を続けていくことの意味を見いだせなくなってきます。
逆にコスト<報酬ではどうでしょう?
いいことばかりではありません。してもらったことにたいする心理的負担がだんだんと出てきます。
してもらったことにたいして、何かお返しをしなければならないという
「返報性の原理」というものです。
小さい、まだ関係がそれほどでもないときには負担に感じないていいのですが、
それが長いこと続くとまた、その関係が終わりを迎えます。
結局はそれだけの「関係」ってことなんですが。
それでも、人間関係の中では、葛藤(一方が他人の行為を妨げる時や相互作用が高い頻度の関係の時)が生じながらもなんとか関係を維持しているものであります。
そういったときの解決法は、①まず相手との違いを認めること、②自分の行動や考え方を変えること、③相手の言動の真意を探ることが
正しい解決法として考えられています。