疲れやすく、やる気ができない・・・・。
これまで心の持ちようだと思っていたことが、体の仕組みからによるものからきていることもあるようです。
更年期障害といえば、女性の病気だと思われていましたが、男性にも実はおこるのです。
女性は閉経後、急激にエストロゲンが減少してからだの不調を感じるので「更年期障害」だとわかりやすいのですが、男性はゆっくりとアンドロゲンが低下していくため症状の現れ方が緩やかで更年期障害となるタイミングもわかりにくいのです。
この男性の更年期障害はアンドロゲンの低下のほか、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンの一種である糖質コルチコイドの分泌異常によっておこるのです。
とくにアンドロゲンが原因となるものを「LOH症候群：加齢男性機能低下症候群」といいます。
このLOH症候群の症状は大きく分けて３つあります。
①やる気がでない、イライラする、集中できない、眠れないなどの心の症状
②肩こり、腰痛がひどい、体がほてる、耳鳴りがするなどの体の症状
③性欲ができない、勃起力が弱くなったなどの性関係の症状
なかなか身体的症状が目立たず、心の症状のほうが強くみられる湖tが多くあります。
そのため「うつ」を疑って心療内科で薬を処方される方も多いようです。
しかしながら、このような症状は、アンドロゲン低下が原因となるため抗うつ剤などでは改善されません。
アンドロゲン低下の最大の原因は、ストレスです。
男性は、闘争心が強く弱みを人にみせることを嫌がる傾向にあります。そのため仕事や、結婚、介護での悩みがあっても誰にも相談せず、一人で抱え込みがちになります。その結果、いつの間にかストレスも大きくなっていることに気がつかず、体を壊してしまうのです。
そのほか、加齢や肥満などでもアンドロゲンは低下します。
無理なダイエットを続けることでテストステロンの原料であるコレステロールが不足して分泌が低下することがあるのです。