世界陸上。
注目のボルト。まさかのフライングで失格でしたね。圧倒的な強さです。
予選で後半を流して走っているのは、素人からみてもあきらかです。
もっと一生懸命走れば、驚くような記録が数々でたかもしれないのに、余裕の走りを見せてました。勝利後のポーズも有名になるくらいの選手です。
勝利を確信しての流した走り・・・。人によって評価や考えは違うかもしれないけど、ライバルに対してほんとは、失礼なことかもしれません。
力を出し切って、走る。日本的な考えかなあ?
勝って兜の緒を締めるみたいな・・・。
負けた選手にも敬意を払う謙虚さなど。切磋琢磨して、今の地位を築いたことを考えれば、同じスタートラインに並ぶ、その選手にも感謝があってもいいはず。
しかし、ここ一番での大きなミスをした要因として考えるのは、そういう日ごろの態度と、走る目的を見失っていたことだと感じます。
自分のゴールは、100メートル先にあるのに、横の選手に勝つことを目的としていたこと。
人が一生懸命走っても、チーターやその他の自然の動物に勝てないのが現実なのだから、もっと謙虚にゴールに向い自分の「限界」や「心」を相手に勝負するのが、一流の選手ではないかと。
あっさりと勝つことが続き、慣れてきたのかなあ~。
陸上に・・・。
その楽しさやはじめたころのワクワクした気持ちも忘れ、知らない間に思い上り慢心していたのかもしれないなって感じます。
目的を間違うと、致命的なミスをする原因になるものだし、日ごろ、もっと、一生懸命に走り、謙虚に練習を繰り返すことがいかに大事か、世界陸上に教えられたことでした。
同時期に、日本では、JRの運転手が、めがねをかけ忘れて、一時停止しなければならないことが昨日ありました。
規定で、視力が所定以下だとめがねをしなければならないそうです。
日ごろ忙しい時間に追われる運転手という仕事かもしれませんが、人命を運ぶ仕事。意識をしなければなりません。
一定の線路を走ることに、きまった業務。
このミスもまた、日ごろの「慣れ」が原因だということがいえます。
運転席の後ろには、どれだけ多くの人命が乗っているか。
先般、中国での列車事故があったばかり。
この会社でも、注意が日ごろからあったものと思います。
しかし、それが、他人事となっていたか、日本は大丈夫と慢心していたかどうかはわかりませんが、ちょっとのミスが、大事故になる仕事ということを日ごろ謙虚に受け止めていれば、そういう簡単なミスも防げたのかもしれません。
また、仕事の目的が、運転の仕事自体になっていたかもしれません。
あくまで、人命を安全に目的地まで送り届けることが目的であるように思うのですが。
今回、メガネをかけ忘れるという小さなミスで済みましたが、ここで、いつも以上に、運転に対する気持ちを引き締めておかないと、だんだんと大きなミスにつながる恐れがあります。
ヒヤリ・ハットの法則。
世界陸上もこのJRの運転手も日ごろの「慣れ」が原因として共通するのかもしれません。
そして、日ごろの「目的」を見失っていたこと。
この2つが私たちの生活にもありませんか?ということを問われているように思うのです。
まさしく、自分事化。
私も忘れっぽいし、何が目的か、見失いがちになります。
日ごろの「感謝」がないんでしょうね。
大きな出来事になる前に、小さな出来事から「学べる」ように、今日からまたしっかりやろうと思います。
それでは・・・。