前回、 健康な生活を守っていくためには、一次予防から三次予防まで実践していくことが大切と記載して終わりました。
詳しくみてみます。
●一次予防~病気の原因を究明し、その原因を除去、廃止したりすることによって病気にかからないように普段から健康増進に努めることをいいます。
例えば、生活習慣病の場合、危険因子を除去、生活を見直ししながら、改善していくことであって、健康的な生活習慣づくりを行なうことです。
具体的には、健康教育、生活環境の改善、予防接種、災害、事故の防止、禁煙、禁酒、食生活の改善があげられます。
●二次予防~病気になっても病状が進展したり、また死にいたることがないよう早期発見、早期治療をしていくことをいいます。
代表的なものとして、脳卒中、心筋梗塞の重要な危険因子である高血圧の早期発
見を目的とした基本健康診査、胃がん、子宮ガン、乳がん、肺がん、大腸がんなど
の早期発見を目的としたがん検診、そのほかスクリーニング検査などがあげられま
す。
●三次予防~二次予防の段階で早期発見,早期治療となるといいですが、
いろいろな症状がでた後に医療機関を訪れたときには、疾病の重症化防止、後遺症の防止、死亡の防止、を目的とした治療が必要になります。
また後遺症を残した場合、機能障害を最小限にとどめると同時に、残された機能を最大限にいかすためのリハビリテーション(機能回復訓練)と社会復帰などの対策をします。
具体的には、疾患、傷害程度の抑制、病気の再発防止、リハビリテーションなど病気にかかってから後の対策ということになります。