日本では、胃がんは男女ともに減っている傾向にあります。冷蔵庫の普及や保存技術の発達など背景にあるといわれています。
反対に増えているのが「大腸がん」です。
大腸は、消化、吸収された残りを溜め、水分を吸収しながら大便にするところです。
結腸、直腸、肛門からなり2メートルあります。
がんの発生部位は、直腸とS状結腸の2箇所によくみられています。
いずれも大腸がんの3分の1をしめています。
大腸がんの初期症状は、便に血が混じったり、便の表面に血液や粘膜が付着するような血便がでるこtが多いです。
しかし、痔による出血と間違いやすいため、早期発見の時期を失することのないようにすることが大切です。
そのほかの症状としては、便秘、下痢、腹痛などがありますが、初期はむしろ無症状の場合が多いのです。
大腸がんの検査には、便の中に目にみえない微量の血液が混じっているのを調べる潜血検査があり、これにより出血の発見がでいてk早期発見できる有力な方法のひとつです。
もし、精密検査が必要とされたら直腸の指診、内視鏡検査、注腸レントゲン検査などの検査を行うことになります。
また血液検査の腫瘍マーカーの異常値で発見されることもありますが、早期とは限らないそうです。
早期に大腸がんが発見されれば、内視鏡的切除や外科療法よってに完全に治すことができるようになっています。
大腸がんと関係ある食生活に脂肪の取りすぎがいわれています。
これは脂肪を多く取りすぎると胆汁酸代謝の異常がおこりそのためのがんの促進因子がはたらきがんが発生しやすいのです。
繊維分が多い食物は便の量を増やし腸内での通過速度が早くなるので、がん促進因子の働きを減らしがん発生を少なくするといわれています。
大腸がんを防ぐには、脂肪を取りすぎないこと、繊維分の多い食物を十分にとることが大切です。