年々、中高年の職場でのストレスは深刻になってきています。考えられることとして、めまぐるしい技術革新によりシステムやコンピューターなど適応していかねばなりません。OA化、システム化、情報化などとされ、効率的になる一方人間関係が希薄になり、コンピューターをつかいなれることを求められます。
これまでの価値観の転換をせまられ(合理化)、転職、失業、転勤など生み出す要因となっているように思います。
定年より職を失うことより、自分が社会に役にたってないのではと思うことが辛いことですね。定年前から自分の身の振り方、心の準備をしておく必要もあります。
家族のライフサイクルも、子供は一応自立する時です。思春期を通過してきています。親としても中年をむかえるころ、家族の中でも混乱を生じやすくなります。
こどもの不登校、家庭内暴力、非行、不安障害はこのころに生じやすのです。
親側としてもアルコール依存症、離婚、浮気、など、親側の中年の危機と子供の思春期があわさった問題がでてきやすい時期でもあります。
代表的な心の病気
・定年前症候群~定年が近づくにつれ、会社の肩書き、名刺がなくなるということは、普通の年配者にもどることを意味します。収入がなくなったら家族から見放されるのではないか、などの恐怖や焦りがストレスとなり、うつ状態になってしまいます。
仕事一筋で趣味がなかったりする中年期の方にとって定年は苦痛です。
こうしたことを回避するために定年後の人生設計は早期にかつ具体的に考え、日ごろから家族とかかわりをもっておくことが必要です。
・長期不況症候群~出口がみえない不況の中で、将来への願望がみえず、不安が募り、うつ状態の中高年が増えています。
とくに40歳以降経済的にローンや教育費などの大きな出費をかかえている時期が多いようです。30歳代まで我武者羅にがんばってきたけども、なにかしらの挫折で自信をなくし、無力感に襲われる、先行きのみえない不安から出社拒否してしまう、ケースもあります。
回復には家族の協力が必要です。会社だけが人生のすべてでないという価値観を理解させていくことが大切です。
次回は「年代別ストレス」の最後、高齢期のストレスについてまとめていきます。