13日は箕面昆虫館の当番であった。午前と午後で各30分の昆虫サプライズだ。少し早く行ってセミの抜け殻を探す。今シーズン4回目である。六甲山の調査を終えたのでこちらを続けるつもりだ。ここはぽつぽつと良く見つかるのがうれしい。
しばらく探してから朝の取り組みに行く。朝はIさんと一緒だ。Iさんは子供の接し方がとても上手である。横で参考にさせていただくがこの領域にはなかなか近づけそうにない。約100名の方にヘラクレスを楽しんでいただいた。
昼休みに食後また抜け殻を探す。午前さがしたはずだがまだまだ見つかる。節穴の眼なのでたっぷりと楽しめるのがうれしい。こんな奴も見つけた。
ここ数年見つからなかったツクツクボウシだ。うれしいものだ。今日の収穫はこれだ。アブラゼミが主体である。
満足して午後の当番に入る。Dさんとペアーである。Dさんもなかなか柔らかい人当たりで楽しい方だ。符節が全部とれたヘラクレスにも優しく接している。
お客さんとのやり取りを楽しそうにしている。ここで一組の家族が現れた。小学入学前みたいな女の子が横でカウンターを持っている私を標本の方へ導いてくれる。何か質問があるらしい。「ねえ、なぜ針で刺しているの?」「虫さんをきれいな形でみんなに見てもらうためだよ。」と当たり障りのない答えが口から出た。すると私をきれいな目で見つめながら「かわいそう・・・。」とぽつっというではないか。なんか心にグサッと刺さる言葉だ。こんな優しい心を持った子供がいるものだなあと汚れ切った心を持つ爺さんが感動してしまった。多分人生で一番感動した瞬間だと思う。いい時間を過ごすことができた。ありがとう。