新三田駅から有馬富士公園へ | カメポンニュの足跡

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関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 3日は節分。昼間は自然観察グループの観察会に参加する。新三田駅10時集合だ。自転車か車か電車か。何で行こうか。これを考えるのも楽しい。今回は電車で行くことにした。

 駅には30分ほど前に到着。すでに多くの会員さんが来ている。開始までの時間で近所のいけず石を調べる。10時に開会する。今日の案内者の2名が体調不良で休まれていて1班の人数がかなり多くなる。でも仕方ないことだ。出発して少し歩くと駐車場の端っこに小さな花が咲いている。オランダフウロである。以前見たはずなのにすっかり忘れている。新鮮な気持ちで対面できた。

 これはアラカシの葉にできた虫こぶ。アラカシハクボフシというらしい。この木だけ目立っている。

 ノダフジが実をたくさんつけている。この鞘をエアコンの風に当てているとかなり激しくはじけるらしい。

 この辺りには岩石の露頭が広がっている。Kさんがこれは流紋岩と説明してくれた。この辺りは流紋岩ではなく、凝灰岩が分布しているのでこれは「凝灰岩」ではないかという。そうかということで落ち着いた。私が植物について何か言うと大概間違っているので信頼度は0なのだが、岩石については信頼をしてもらっている。しかし、こう言いながらも岩石を見るとちょっと???と思われる。ハンマーを持ってきていないので新鮮な表面が見えない。もっと見たいが先へと進む。

 タカノツメの冬芽。この形がタカノツメに似ているから名前が付いたそうである。でも、本物の鷹もタカノツメも見たことがない。

 ハンノキ。雄花と雌花がついている。

 マルバアオダモの茎を切って水に入れて紫外線を当てると水が青くなる。これを実演してくれた。ちょうど雲の合間から太陽光が差したのでうまくいく。本番もこうなったらいいだろう。

 さらに進むと足元にはキッコウハグマの葉が見える。以前この花を見たことがあるがどんな花か忘れてしまっている。

 これはヒメカンアオイ。花らしくない花だ。これはギフチョウが好むらしい。

 コウヤボウキとナガバコウヤボウキ。ナガバは2年枝にたくさん花をつけるが、コウヤボウキは1年枝の先に1つだけつける。

 今は葉が落ちているので「ナガバ」を確認することができない。以前見たことがあるがどうだったのか記憶があやふやだ。また、今度見たときに感動できるだろう。

 有馬富士公園に到着。福島池は水が少ない。川の蛇行を観察することができる。下見で何回か来ているなら写真を時系列で取れば蛇行が進むのがわかるかもしれない。もったいないことだ。

 かやぶき民家で昼食。午後は池の周りを観察する。最後の登りは脊柱に穴がいっぱい開いていてる。

 矢印の青いのは額縁として向こうの有馬富士を見ることができる。脊柱の穴は覗き込むと有馬富士が見える。これを設置するのはかなり苦労したことであろう。

 上の広場で解散ということになった。ここで皆さんと別れて私は来た道を引き返す。行きの凝灰岩が気になったのだ。ついでに、福島池の「流紋岩」の露頭を観察する。上を歩くと下の方で割れたものが転がっている。新鮮な面を観察するとこれは「凝灰岩」ということがはっきりとする。

 どんどんと下り先ほどの露頭に着く。表面が汚れていて新鮮な面がない。ルーペで新鮮そうなところを探す。細粒なので観察しにくい。ただ、不確かだがどうやら凝灰岩ではなさそうだ。花こう岩か花こう斑岩かという感じだ。ハンマーがないのでこれ以上はわからなかった。

 家に帰って地質図を見るとここは花こう斑岩の岩脈が記載されていた。最近は花こう斑岩は流紋岩というらしいので正解は流紋岩ということになる。私が偉そうに「凝灰岩」と言ったのは大間違いだ。これはいけないとKさんに経過を目るする。申し訳ないことをしてしまった。