雪のない鐘突き | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 コロナが落ち着いてきたということで久々に鳥取県の三佛寺の除夜の鐘突きを申し込んだ。投入堂へ登る途中の鐘楼堂の鐘を夜中に着くという物だ。今年は暖冬で積雪はないという。当日は雨模様ということである。珍しいことだ。午前中に家を出て院庄ICから奥津温泉道の駅へ向かう。道の駅も全く雪が積もっていない。

 時間があるのでいけず石を探しながら町を少し散策する。河原には洗濯場がある。45年前にこの付近の共同浴場に入った覚えがあるのだが今はないらしい。きれいな浴場ができている。

 ここから人形峠を越える。チェーンを巻いて超えることが多いが今日はまったく心配ない。

 峠を降りて三朝温泉手前に道の駅がある。

 しかし、9月に閉店している。

 三朝町に入りいつもの店で買い物をする。自然薯がかなり安く売っていた。

 このサイズを院庄近くの店で見たら4200円であった。なぜ安いかと聞くと畑で栽培したものだという。それなら納得だ。養殖の魚みたいなものであろう。

 三朝温泉に着くとやはりここにつからねばならない。

 地元の方ととともに1時間ほどつかり1年間の汚れを落とす。

 16時ごろにお寺の駐車場に車を止めてぶらぶらする。投入堂の遥拝所が高台に移転していた。以前のものも残っている。

新築したとよくわかる。

中には以前と同じで双眼鏡が設置されてある。これで投入堂を拝む。

 夕食を食べ、集合が20時30分なのでしばらく車でうとうととする。20時ごろにお寺へと向かう。例年と違い雪がない。

 

 今日一緒に登る副住職さんが出てきてくれた。コロナ以来で懐かしいお顔だ。初回から一緒に参加していたWさんが最近亡くなったと聞く。寂しいものだ。今日は21時集合に変わったらしい。昼頃にメールで知らせたということであるが私はもう岡山についている時だ。

 住職さんが来られて三佛寺の謂れをいろいろとお話しくださったりWさんのお話をしていただいた。

 21時ごろに15名がそろい、まずは年越しそばをいただく。しっかりとおそばが詰まっていておいしい。

 おそばを食べてから本堂へ移動する。雨の対策をしっかりとする。雪用のロングスバッツは車に置いてきた。本堂での祈祷の後出発する、入り口で「鍵を間違えた。」なかなかもどってこられない・・・。我々はただ待つのみ。

 やっと鍵が開き出発。時々雨粒が大きくなるが全体としては小降りである。雪がないのでぐんぐんと進む。かずら坂はあっという間に通過した。

 上でしばらく休憩してから、かけ念仏を唱えながら文殊堂へと向かう。これがまたしんどい。はーはー言いながら文殊堂下の鎖場に着く。一人ずつ上る。

 文殊堂を一周する。さらに進み地蔵堂。ここも一周する。この辺りは霰やみぞれが降っていた。鐘に着いたときはまだ早かったので先に投入堂に行く。ここでも読経をしてから皆さんそれぞれ写真を撮る。私のデジカメは手振れが激しいが皆さんのスマホはきれいに撮れる。うらやましい。

 鐘まで戻る。副住職さんから突き始める。最初の3名が8回、あとのものは7回という。数えるのが難しい。

 待っている間に体が冷えてきた。でも我慢する。フリースを持ってきているが雨の中カッパを脱いで切るのがちょっと辛い。この日は鐘突きをフェイスブックで中継していた。興味のある方は三徳山HPの中のフェイスブックの所を見てください。

無事に突き終わって下山する。三佛寺には1時に降りた。無茶苦茶早い。ここで栃餅の入った雑煮をいただく。

 元の部屋に入り今日の証明書をいただいて解散となった。2時前には車に戻り眠ることができた。

 翌朝再び三佛寺に行く。

 例年なら参拝者がおられるのだが今日は私一人。静かな時を過ごす。本堂から地蔵堂が見える。

 しばらくいてから帰る。この凝灰岩の石段の削れようがすごい。下りは雪があると滑りそうになるが今日は安心だ。

 円礫がいっぱい入っている。

 車に戻り、三朝温泉へ行く。街中をいけず石を探しながら歩く。昔の温泉街の名残的なものもある。

 色々と見どころはある。たまわりの湯が閉館したので立ちより湯は株湯と河原湯しかないそうだ。河原湯に1時間ほどつかり家路についた。雪がないので鳥取道を走るとこれまた早く家にたどり着くことができた。