甲山から仁川へ・・地質のお勉強 | カメポンニュの足跡

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関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 22日は自然観察入門講座で甲山から仁川の地質を見学するという。後ろについて勉強させてもらう。集合は甲山のふもとの神呪寺だ。いつものように自転車で武庫川から逆瀬川をお寺に着く。今まで気づかなかったが入り口に立派な石灯篭がある。

 石を積んでいるみたいであるがいかにも不安定だ。つなぎ目を下から順に見る。まず土台部分。

 コンクリートで接着している。これだけで強度が持つのだろうか。さらに上を見る

ここもコンクリートが塗ってある。でも、結構ひび割れが入っている。あまり支える力はないようだ。てっぺんを見る。

 くり抜いて組み込んでいるのがわかる。コンクリートはない。下の結合部もこのように組まれているのかもしれない。

 

 こんなことを見ているうちに会は始まる。入り口の地図の前で講師のN先生が説明してくれる。後ろのほうから聞いていたので先生の持つ図が小さくて見えない・・。手元に配られた詳しいパンフレットを見ながら理解に努める。

 出発する。神呪寺境内から甲山の裾を回る山道を進む。途中で花崗岩と安山岩の説明があった。30名ほどなので2つに分けて説明している。大変そうだ。途中、急な下り道がある。自転車を担いでの通過はちょっとしんどかった。下りで大阪層群の礫層を観察する。そして、自然の家に到着。久々に行くとなかなかいいものができている。

 

 ここでは兵庫県のいろいろな岩石を見ることができる。甲山のふもとには四国八十八箇所の石仏を配置しているが、その岩石バージョンと言ったところだ。この後広河原で昼食。N先生と地学界の話をする。こういう話題での会話は長いことしていない。

 午後は道路をテニスコート前を通り下っていく。有名な海成粘土層の露頭。かなりきれいにクリーニングしてある。どこかのグループがしたのだろう。とても見やすくなっている。ありがたいことだ。

 

 ここから少し下って広河原へ入る道を進む。花崗岩の上に砂やシルト、礫岩と堆積している。花崗岩の風化が進んでいるので砂との境界はわかりにくい。

 大人数だったので遠くから見ただけではわかりにくいだろう。皆さんが帰ってからゆっくりと見させてもらった。

 この後は仁川に降りて河岸段丘の説明、地滑りの説明などを聞いて解散した。久しぶりに地質の説明を聞くというのは刺激になって楽しいものだ。

 満足して自転車にまたがった。皆様方ありがとうございました。