烏原貯水池3回目の下見 | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 もう7月になった。1年はあと半分。朝起きると外は土砂降りだ。今日は他班の人と観察会のコースを歩きその説明をする。この天気でやるのかどうか班長さんにメールを入れる。返事が・・・・こない。レーダーを見ると神戸のほうはあまり雨が降っていない様子だ。とりあえず雨の中でも食べられるように弁当はおにぎりにする。梅干しと鰹節にしてノリで巻いた。卵焼きも1本入れておく。6時を過ぎるとこちらの雨も収まってきた。うーーん。集合時間があるので返事のないまま傘をさして家を出る。

 9時30分に鵯越駅に到着。雨はやんでいる。そしてこんなにも皆さんは集まっている。この天気なのに…。すごい。

 集合の10時には我が班が17名、他班が11名の28名がそろった。とりあえず5班に分かれてもらって観察を開始する。私のグループは最後尾を歩くことになっている。しかー--し、前の班が動かない。スタート近くの公園で延々と説明をしている。当日のリハも兼ねているので追い抜いてはいけない。やっと動き出した後を進む。うちのグループの案内はYさんだ。とても目がいい。コウベマイマイを素早く見つける。草についているこんなものが見えるとはすごいものだ。

 時折雨がぱらつくののでカタツムリは元気でのびのびとしている。これは、ハリママイマイかな。

 マメヅタをよく見ると丸い栄養葉と細長い胞子葉が見分けられる。胞子葉の裏にはソーラスが2列についている。熟したら裏面がすべて胞子でおおわれるらしい。

 ここで他のグループとペースについてのやり取りがある。なかなか先に進んでくれない。昼食場所に12時から12時30分に着くようにもう一度確認をする。これで少しペースが上がった。

 公園でクマノミズキの実を見る。1週間後まで残っているだろうか。

 あの堰堤の右側が昼食場所だ。あと少し。

 12時30分に到着。昼食を取る。私は午後すぐに捕獲岩の説明をすることになっている。露頭をクリーニングして皆さんを待つ。

 説明中にあとの班が追い付いてきたりしてちょっとぎくしゃくしたが何とか全班に説明をすることができた。この辺のタイミングを見て適当に各班が間を開けてくれたらいいのだが、うまくいくのかな?

 ここからは私が説明をするという恐ろしい役割を振られてしまった。Yさんは非常に穏やかで親切な良い方なのだが、時々鬼の部分が顔をのぞかせる。まあ、頑張ってユーカリの説明をする。ユーカリの後はクサノオウの説明だ。準備はしていたが前の班に追いついたのでその説明を聞いて済ませた。手の抜き方は私は上手だと思う。あまり説明もせずに進む。このシダのようなものは何だ。説明役だがメンバーに聞く。タチシノブという物らしい。ここでついでにしのぶ石の話を挟んでおいた。

 歩くだけなら面白くないので「この辺にイタビカズラがあるので探してみてください。」と言って歩く。メンバーの方はちゃんと探してくれた。さすがだ。これも手の抜き方だろう。見つけた場所の電柱の番号を忘れないようにメモしておく。

 さらに進むとキヌガサダケが顔を出しているのを見つけた人がいた。

 竹林に生えてくるらしい。来週はこれは残っていないだろうが「生えてくる可能性がある。」ということでこの辺りを探してもらうことにしよう。ずるいアイデアは次々と浮かんでくる。

 テイカカズラの花が最後になってきている。来週にあるかどうか難しいところだが、細長いきぬさやのような実がつくのがどの部分か見てもらったら面白いかもしれない。

 途中でイタビカズラを見てヒメイタビの場所へ行く。葉が小さいのを確認する。ここではシナサワグルミの実も近くで見ることができるのがいい。

 駅へ向かう途中ではどんぐりの芽生えを見つけた人がいる。すごい目を持っている。

 前回の下見ではイケマとしていたが今回は花が咲いている。完全に開いていないのでコイケマということになった。

アベリアはがくの数がまちまちだということも教えてもらった。これも見てもらったら楽しいかもしれない。最後は地衣類。ツブダイダイゴケということにして駅で解散となった。

 家に帰り翌日。前日の16時過ぎにメンバーからのメールが来ている。これは地衣類ではなくキノコ類のチャワンタケの仲間だということだ。帰っ直ぐに調べているとはなかなかすごいものである。

 なお、班長さんからの返事メールは私が家を出てから入っていました。内容は、「決行」でした。