甲山安山岩と六甲花こう岩の接触面を探す。 | カメポンニュの足跡

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関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 8日。今日は車検のために午前中に車を出す。今の車は中が広くて便利だが、「貨物車」ということで毎年車検に出さねばならない。買うときにかなり大幅に買いたたいたので、本当は7月か8月の登録にしたかったのだが、6月車検になってしまった。夕方に車検は終わる予定である。今まではこの季節なので雨が多かったが今日は晴れている。車検の間に自転車で北山貯水池へ登り甲山安山岩の接触面を探すことにする。これはちょっと古い資料に書いてあったのを参考にしている。

 まずは、武庫川サイクリングロードを走る。逆瀬川の終点で一般道に出る。

阪急逆瀬川のバス停でいったん止まる。ここから北山貯水池までのタイムをいつも測っている。

 ここで前後のライトを点灯する。赤い車の道を通って上流へ行く。昨日の本山寺の登りの疲れが残っているがまあまあのペースで登れている。「俺ってすごい。」と自画自賛しながら自転車をこぐ。その横を一台のロードバイクが「おはようございます。今日は暑いですね。」と涼しい顔をして抜いていった。上り坂をぐんぐんと進むロードバイク。私は、しっかりと現実を見てしまった。でも、ちょっと気持ちは折れたものの、足を突くこともなく北山貯水池へ到着した。タイムはいつもとほぼ同じであった。「疲れが残っていてこれなら普通なら持っていいタイムになる」と思って元気を取り戻した。

 ここへ自転車を止めおく。そして甲山の登り口へ行く。

 この辺りは花こう岩である。甲山の頂上は甲山安山岩である。ということは途中に境界がみられるはずだ。転がっている石は安山岩だが、上から転がってきたものだ。

 すぐに境界があると思っていたが結構登っているのにまだ花こう岩である。花こう岩があると風化した砂もざらざらとした感じがあるのでよくわかる。

 どんどん登ると突然足元の土の雰囲気が変わった。

 右手のほうがぬめっとしている。この感じは安山岩の風化したものみたいだ。さらに登ると安山岩がどんどんと出てくる。もう安山岩の領域に入っている。

 境界の調査をまじめにやろうとするとここからまた下って境界を探すことになる。でも、今日はとりあえず頂上へと向かう。「○○と煙は高いところへ行く」という宇宙の真理に従う。

 頂上には二等三角点がある。

二等と三等は同じ大きさでともに15cmだ。ちょっと休憩して下る。下りは眺めを楽しむゆとりもある。

そして、問題の場所を探する。安山岩ゾーンを通り過ぎて花こう岩ゾーンに入る。また登る。これを繰り返して境界を探していく。どうやらこれが境界みたいだ。

線の右が花こう岩、左が安山岩である。もっとしっかりとした露頭かと思ったが仕方ない。花こう岩が7000万年前ぐらい、安山岩が1200万年前ぐらいにできたものである。

 大雑把に見てこんな感じである。

 一応これで境界を見つけることができた。次は岩体を削る道具を持ってきてちゃんと観察をしてみたい。などと殊勝なことを考えるが本当に行うかどうかはわからない。

 そろそろ時間が近づいてきたので車を受け取りに向かった。汗まみれで手続きをして車に乗り込んだ。