あっという間に3月になった。1日はいい天気である。午後から老妻とともに岡本梅林に行く。昨年はコロナ騒ぎでいけなかった。今年は行くということは自粛慣れしているためだろう。ただ、電車はやめて車で行くことにした。阪急の線路近くの駐車場に車を入れて天井川にそって登る。住宅街の中に梅林がある。
平日の午後ではあるがそこそこの人でだ。一応今のご時世のマナーとしてマスクをつける。いろいろな種類の梅が植えられているので見ごろが長い。入り口のやつが満開だ。梅の香りがほのかに漂っている。春である。
ここから高いところにゆっくりと登る。
春爛漫である。近くで鳥が鳴いている。老妻は鳥を探すのが最近気に入っているみたいで梅よりも鳥を探している。「あそこにいる。」と嬉しそうに指さす。「メジロかな」といって眺めている。この公園に来る人は鳥に危害を加えないので鳥も安心しているみたいだ。
高台に登ると梅と町のコントラストがきれいである。
このしだれている梅は私のお気に入りである。
ここでゆっくりと梅を楽しんだら次に保久良梅林に登る。天井川を登り山道で梅林に行く。入り口に小さな梅の木が植わっている。小さくてもしっかりと花を咲かせている。けなげなものだ。これから伸び行く若い木の精気を年老いた老妻が吸い取っている。これで若返ることができるのかどうかはわからないが、この後の山道は何とか登っていた。
この山道は花こう岩ではなく、それよりも古い丹波帯の堆積岩が分布している。六甲花こう岩はこのあたりを境として東部と西部で岩体の性質が異なっているらしい。
一登りしたら保久良梅林に着く。白と赤だけだがシンプルでいい。この辺りは梅の香りが漂っている。
樹皮には「ウメノキゴケ」(たぶん)がついている。古木なのでかなり大きいものもある。
上の方に行き振り返ると海まで見渡せる。
梅林の西に登る道ができていて上から梅林を眺めることができる。いつの間にこの道ができたのだろうか。上から見たら狭く感じてしまう。
青空に突き刺さる白梅。
梅を楽しんでから保久良神社に向かう。
神社の参道には干支の石像が並べられていた。令和になって作られたそうだが初めて見たということは久しぶりにここに来たということなのだろう。
この石像が年月が過ぎると狛犬のように風格が出てくるのだろうか。そのころまでは命が続いていないだろう。