あくあぴあ芥川・・・アワフキムシの企画展 | カメポンニュの足跡

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 17日。2月13日から5月16日まであくあぴあ芥川でアワフキムシの企画展があるということで行くことにした。春になると道端の草に白い泡がついていることがある。この中にいるのがアワフキムシらしい。真面目に向かい合ったことがないのでちょっとのぞきに行く。

 1階の一角にこの展示スペースがある。アワフキムシといっても何種類かいるらしい。1年間の流れが展示してある。

 写真のムネアカアワフキは幼虫で越冬して4月に成虫となりすぐに交尾産卵する。昔カブトムシの幼虫を飼っていた時も成虫になって地上に出たとたん「ギシギシ」と音を立てて交尾していた。これが成虫の唯一の存在理由だろう。

 5月には早速泡を吹いてその中に潜る。中で石灰質の筒状の住処を作るようだ。幼虫=子供ではなく、立派に自分の家を建て、寝室を作って生活している。人間の子供とは違う。なかなかえらい。ただし、木から栄養を取っているのでその部分が枯れると困るらしい。そのまま越冬して春には成虫となる。このサイクルで世代交代をしているらしい。

別のシロオビアワフキはまた違ったサイクルで生活する。

 こいつは5月に成虫となり9月に交尾産卵する。卵の状態で越冬する。4月に孵化して幼虫は草に移動する。そこで泡を出す。1から2か月で羽化するそうだ。この時は、セミのように背中が割れて成虫が出るらしい。

 などとなかなか面白いことが書いてある。さらに、泡の研究をしている人もいるらしい。すべてをここでかくと面白くないのでやめておくが、泡の壊れにくさからお風呂に利用できる可能性があるらしい。なかなか面白い着眼点である。

 展示自体は狭い場所ではあるがコンパクトにまとめてあるので興味深く見ることができる。「これだけでわざわざ高槻まで行くのはちょっと・・・」という感じがあるがコリ前は公園があるし、ちょっと足を延ばすと摂津峡がある。これから暖かくなったらのんびりとこの辺りに足を延ばしてもいいかもしれない。