4日の五月山の軽いヒルクライミングのあと、伊丹付近で12時前になっていた。家で昼食をとるのがいつものパターンだが今日はイオンモールの店に入ることにする。JR伊丹駅前には大きなイオンモールがある。休日は車がいっぱいで大変なことになっている。今日は平日で12時前だからましだろうと思う。
正面の駐輪場に入るとかなり埋まっている。平日なのにおそるべしである。とにかく空きを探して3階に上がる。
目指すは「ロンフーダイニング」だ。
ここは名古屋が中心のチェーン店だ。麻婆豆腐、チャーハン、担々麺が売りの店である。平日の昼は熱々の石鍋に入った麻婆豆腐(最後まで熱い状態を保っている。)、スープ、サラダ、冷菜に、お代わり自由のご飯がついて1000円ちょっとである。
注文すると最初に麻婆豆腐の辛さを選ぶ。ドラゴン→タイガー→サンダー→デビルという順に辛くなっていく。このネーミングセンスは中京圏のものだろうか。架空の生物→実在の生物→かみなり(自然現象)→宗教上の生物という順である。ドラゴンは虎より弱いのだろうか。何を基準にしているのだろうかと考えを巡らせる楽しさがある。
店員さんの話ではドラゴンでもかなりのもので普通の人はこれを選ぶのが無難ということで強く勧められた。しかし、店員さんは普通でない人に勧めていることに気が付かないようだ。私はちょっとビビってしまったので「サンダーでお願いします。」と言ってしまった。ちょっとデビルは・・・・根性がなかったです。辛さも、「麻サンダー」「辛サンダー」「麻辛サンダー」から選べる。当然「麻辛サンダー」にした。「大丈夫ですか。」と聞かれたのだが、初めて食べる人間に聞いてもわかるはずがない。「まあ、頑張りますわ。」としか答えられなかった。でも、昼食を食べるのに「頑張る」とは、なんと勤勉なことだろう。
次に、「ご飯は大・中・小のどれにしましょうか。」と聞かれた。お代わり自由なのだからと思ったが、いつもの癖で無意識に「大をお願いします。」と言ってしまった。
待つことしばし・・・・・・。店内は12時が近づき客が増えてきている。オーダーを聞くと「ここのは辛いですよ」という声があふれている。それなら表に大きく「当店はとっても辛いですよ。心して入店して頂戴。」と書いていたらいいのになどと思う。突っ込みどころが色々とある面白い店だ。実際に麻婆定食が来て食べた方は「からっ」という表情をする。待っている間もいろいろと忙しくて飽きない。
登場。
ご飯の大は普通の感じで特に問題は無し。麻婆豆腐は鍋に触れているところがぐつぐつとしている。「鍋は熱いので触らないでください。」という私には言ってはいけないことを言って去っていく店員さん。当然この後、ピタっと触った。ここの店員さんは正直者です。ジュワッという感じでやけどしました。もし、この店に行かれるのなら店員さんを信じましょう。
まずこの麻婆豆腐だが、香りがなかなか目に来る。金属のスプーンで白い取り皿に移し、木のスプーンで食べる。最初は店員さんの言いつけを守っていたがすぐに金属オンリーとなる。取り皿も省略してご飯にダイブする。気を許すと「ブフッ」とむせがくる。1本丸ごとの唐辛子が数本入っているがこれはそれほど辛くない。味はラー油がたっぷりでこてこてした感じだ。また、私には塩味(味噌の感じがした)が強く感じられた。うまみはこのままで塩気を減らしてもらった方が食べやすい。辛さは「麻」よりも「辛」のほうが強く感じられた。チェーン店でここまでの辛さをするとはなかなか気合の入った店である。サラダや冷菜で時々口の中を冷やしながら食べる。お代わりができるので一回だけお代わりをもらい完食した。次回はデビルを楽しもうと思うが、塩辛さを減らしてはもらえないだろうかとも思う。