西谷の森公園 | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 私がお世話になっている自然観察会の行事が15日に開かれた。国民の皆様はコロナに慣れてきたみたいでぼつぼつと活動を始めている。私もぼちぼちと勉強させてもらおうと参加することにした。

 と言っても、やはり電車や、特にバスは少し抵抗がある。今回の場所は宝塚の北の山の中である。電車とバスが必要となる。車でも行けるが15日なので混んでいそうで抵抗がある。私は渋滞が大嫌いである。気温は低めで天気は良さげなので自転車の出番である。数年前に武田尾に行ったときに何回も休憩しながら登った峠がある。今回も其処を攻めることにする。

 176号線を宝塚を通って生瀬に向かう。武庫川を渡る手前で峠への道が分かれてJRをくぐる。この文字は車の人はあまり感じないが自転車に乗っているものにはバシッと突き刺さる。

 

 目標はここから峠まで足つきなしで登りきることである。ガードをくぐってから左にカーブしてぐんぐんと高度を上げる。看板に偽りなしという道路である。足をついたら写真を撮ろうと思っていたが思ったより登れる。しんどいが限界には来ない。と言ううちに峠のトンネルに到着。

 まだまだ余裕はあったがここで写真ぐらい取ろうと思いちょっと休憩する。ここからは下りが主となる。8月に丸山湿原に行ったときはこの道を車で行った。今回は自転車。この方が気持ちよい。

 ここから気分良く飛ばし西谷の森公園に10時前に到着。数台の車はあるが誰もいない。10時30分集合と思っていたが違ったのだろう。公園の管理事務所に人がいたので聞くと9時30分過ぎに出発したらしい。20分ほどの時差なのですぐに追いつくはずと踏んで追いかける。

道はよく整備されている。少し歩くとすぐに怪しげな集団がいる。うちのメンバーだ。

 まだ、管理棟から数分の場所で団子になって何かを観察している。一応マスクはしているが・・・・・、まあ、大丈夫でしょうね。

 コバノガマズミが赤い実をつけている。とてもきれいだと普通の人は感じると思う。

 私のその程度の感性は持ち合わせている。でも、個々のグループの皆さんはさらに凄い。こんなところを観察して楽しむことができる。

この木の葉をちぎるとプチっとちぎると、葉柄の付け根には小さな針のような葉がある。これがこの木の特徴だそうだ。こういうところに目が行くのは素晴らしい。

 この上の湿地に到着。案内板を読むと今はウメバチソウが咲いているらしい。

これがウメバチソウである。すぐに発見してもらった。目が早い人が多いのが素晴らしい。

私はこれで十分満足だが、皆さんは葉に注目される。よく見ると葉が茎を包むようになっているのが面白い。

ワレモコウの赤色もきれいだ。

 色々と植物を探して柵を超えて湿原の中を皆さんは入っていく。私は、湿原は踏みつけた時のダメージがかなり残ると聞いている。だから入ることはできなかった。でも、こうして踏みつけられて別の植生に変化するのも自然なのかもしれない。湿原の保護ということでいろいろと人間が手を加えているところが多くある。どこまで手を入れるのが自然かというと私にはよくわからない。

 ハギの花がいたるところで咲いている。花が茎から離れて咲いているのでツクシハギというらしい。

なかなかきれいに咲いてる。山頂近くではママコナが咲いている。この謂れについて説明してもらった。花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見えるから名付けられたらしい。確かに米粒のようである。

山頂には展望台がある。

 ここからは360度の展望を楽しむことができる。四方に写真が貼ってあり地名が書かれている。とても分かりやすい。出発した管理棟の付近がはるか下に見える。

 昼食時間をゆっくりと取り出発する。帰りは西側の谷道を下る。ここでは、テイショウソウが咲いているそうだ。

 葉の模様がヤマジノホトトギスに似ている。珍しい植物だそうだが、谷に沿ってたくさん見られる。ここだけ見たらどこにでもある花である。

 この公園で不思議だったのはこんなものが所々においてある。

 火事の時にこの一杯の水で役に立つのだろうか。ちょっとのぞいたが横の川は浅くて水は汲めそうになかった。

 帰りのバスまで時間があるので戸山湿地に寄り道をする。湿地の横にはリンドウが咲いていた。

湿地の中にはヤマラッキョウが咲いている。

キセルアザミは下向きに咲くらしい。私はこんな変な奴は大好きである。

後はいろいろと観察しながら藁ぶきの休憩所に到着。中でも座れるが外が気持ちいい。

 たっぷりと休憩してバス停まで歩く。途中にナツハゼが実をつけていた。

早速手が出る。甘酸っぱい実である。ここからすぐに駐車場に出る。皆さんと別れ自転車に行く。

 ここから帰りは登り気味の道が続く。帰りは来た時より東側のトンネルを通る。こちらは登りが少なくて済む。ちょっと疲れた体に優しい。難なくトンネルに到着。ちょっと長いトンネルなのでテールライトもつける。

 トンネルを抜けると大阪の町が眼下に広がる。かなり高いところにいたのだと感じる。ここの住宅の人たちは毎晩素晴らしい夜景を楽しめるのでしょうね。自転車で駅まで往復していたらちょっとぐらいの坂は平気なチャリダーになれるのでしょうね。

 この町に住みたいような気がしてきたが、ちょっとというより、大変上品な街並みである。住んでいる方々もだぶん…。私は受け入れてもらえそうにありません。と発見をしながら帰途に就いた。

 久々の観察会への参加であった。今回もいろいろと教えていただいた。ありがとうございました。