今日スーパーに行くと見慣れぬ貝が売っている。100gがなんと59円。貝にしたら安い。あさりに似ているがちょっと大粒である。口を一寸開いていて中を見るとオレンジ色の鮮やかな身が見える。魚コーナーの店員さんに聞くと「あさりみたいにして食べたらいいよ。」とのことである。
ネットで調べると本当の「すだれ貝」はあまり市場に出回らないらしい。これは「あけ貝・朱貝」というらしい。
まずは味見ということでホイル焼きにする。ちょうど息子から電話がかかってきて我が家に来るらしい。彼の分も焼くことにする。
ホイルで軽く包む。
グリルに入れる。こういう時に両面焼きのグリルは役に立つ。
5分ほど焼いたら完成。
オレンジ色が目に突き刺さる。味はほんのりと甘さを感じる。あさりのようなくっきりとした味ではないがホンワカとしていてうまみもある。さらに凄いのは、貝柱が買いに引っ付いていない。身と共にするっと取れる。とても気持ち良い。もっと作ったらよかった…。
蝶番付近がほのかに色づいているのがあけ貝の特徴ということらしい。すだれ貝はこの色がない。
次にいよいよメインの酒蒸しにする。火を通しすぎないほうがいいらしい。とりあえず酒とショウガを貝に加える。
蓋をしてしばらく待つとバカって口を開ける。開いていないものも、鍋を軽くゆすってやると素直に口を開けた。あさりは頑張って口を開けないやつがいるがあけ貝はなかなかいい奴である。
ネギを振ったら完成である。右下の貝はこの直後に口を開けてくれた。なかなか可愛い。
アップはこんな感じだ。
こちらの方が甘みが強く感じられた。なかなか美味しい貝である。基本的には貝柱はすぐに取れるが、中にはちょっと取れない残念な個体も見られた。
今回のこの「あけ貝」は正解であった。ネットには造りも書いていたが生はちょっとハードルが高そうである。加熱することで甘みが強く出るそうなので火の入れ具合をもっとちゃんとしたらさらにおいしくなるだろう。いいものに出会えた。