岡本梨奈著「眠れないほど面白い枕草子」に出てくる言葉を書く。

　姥捨山　

　　周囲から疎外されて老後を送る所。

　御殿油(おんとなぶら)　

　　宮殿や貴族の邸宅でともす灯火。

　漢籍(かんせき)　

　　中国の書物。（中国人が）漢文で書いた書物。

　梔子(くちなし)　（果実が熟しても口を開かないから言う）

　呉竹(くれたけ)　

淡(は)竹(ちく)の一種。中国伝来の竹。

　顕証(けそう)　

　　きわだったこと。いちじるしいこと。けんしょう。けしょう。

　庚申(こうしん)　

　庚申（かのえさる、こうきんのさる、こうしん）は、干支の一つ。干支の組み合わせの57番目で、前は己未、次は辛酉である。陰陽五行では、十干の庚は陽の金、十二支の申は陽の金で、比和である。

　高麗(こうらい)縁(べり)　

　　畳縁の一つ。白地の綾に雲形・菊花などの模様を黒く織り出したもの。大紋と小紋とがあり、身分による。

　香炉(こうろ)峰(ほう)　

　　中国江西省九江の南西、廬山にある山。形が香炉に似、廬山中の景勝の一。

　御座(ござ)　

　　座の尊敬語。貴人の席。上げだたみ。畳の上に別に敷きかさねる厚い畳。

　故(こ)殿(どの)　

　　故人となった主君。前の殿。

　三蹟(さんせき)　

　　平安中期の３人の能書家。

　地下

()　清涼殿に昇殿を許されない官人、また家柄。一般には６位以下。

　伺候

()　目上の人のきげんをうかがう。

　進士(しんし)

　律令制で、大学から推薦された学生に式部省が課した時(じ)務(む)策(さく)および文選・爾(じ)雅(が)についての試験。平安時代には詩賦(しふ)を課した。

　透(すい)垣(がい)

　竹や板などで間を透かして作った垣。

(

　炭(す)櫃(びつ)

　いろり。炉。一説に、角火鉢。

　台盤所

　宮中では、清涼殿内の一室で、女房の詰所。

　　畳紙(たとうがみ)　

　　詩歌の詠草や鼻紙に用いる。ふところがみ。かいし。折紙。作った垣。

　当意即妙(とういそくみょう)

　即座にその場に適応して天気を聞かせえること。

　主(との)殿司(もづかさ)（主殿寮）後宮十二司の一。

輿繖(よさん)・膏沐(こうもく)・灯油・火燭・薪炭の事をつかさどった。

　入寇(にゅうこう)

　（「寇」は、あだ名を意）外国からある国に攻め入ってくること。（来寇）

　内覧(ないらん)

　摂生・関白または特に宣旨を受けた大臣が、天皇に奏上すべき公文書を内見し、政務を代行すること。また、摂政関白に準ずる職。

　檳榔(びろう)毛(け)（檳榔下の車の略）牛車の一。

　ビロウの垂葉を細かく裂いて白く晒したもので車箱を貼りおおったもの。上皇・親王・大臣以下、四位・女官・高僧の乗用。

　鳧(ふ)鐘(しょう)

　中国の古伝説で、鳧氏が作ったという鐘。

　細殿(ほそどの)

　①廂(ひさし)の間の細長いもの。仕切って局(つぼね)として用いることが多い。②殿舎から殿舎へ渡る廊。渡廊(わたりろう)。

　物忌　天一神〈なかがみ〉・太白神（ひとよめぐり）などの塞(ふさ)がりを犯すのを忌んで、その日の過ぎるまで家に籠ってつつしむこと。

　廬山(ろざん)

　中国、江西省の北部にある名山。九江の南、鄱陽湖と長江に臨む。標高1474ｍ。景勝の地、また、仏教の霊跡。

　円座(わろうざ)

　藁を丸く編んだ敷物。

　折(おり)櫃(びつ)　

　　ヒノキなどの薄板で折り曲げて作った箱。菓子・肴などを盛る。形は四角・六角など種々ある。

　蔵人(くろうど)　

　　古代より宮中の諸寮司で蔵の管理を行った官人で、奈良時代、造東大寺司の置かれた蔵人は史生(ししょう)・案(あん)主(じゅ)などの下位に位置づけられている。８１０年に令下官(りょうげかん)の一つとして蔵人頭とともに蔵人が設置され、嵯峨天皇に近侍して機密文書を扱ったとされる。のち職能の範囲が広がり、天皇、天皇家の日常雑事や宮中の整備・取り締まりなど一切を支配し、上奏下達をも管掌する要職となった。平安時代にはほかに内蔵寮・穀倉院・贄殿(にえどの)・斎院司などに設置されているが、内裏の蔵人所にならって院・女院(にょいん)・後院・春宮(とうぐう)・親王家・摂関家などでも蔵人や蔵人所が置かれるようになった。蔵人の職務や作法を定めた法令集が蔵人式で、蔵人所の別当・頭・五位蔵人などの職員の任命や在職状況をと仕事に記した職員録として蔵人補任(ぶにん)がある。蔵人所が用いた下文形式の文書は蔵人所下文で、公家(くげ)様(よう)文書の一つ。

　羅(ら)紋(もん)　

　　馬の前後の股を揃えて出して駆けさせる駆け方。

枕草子に出てくる言葉