奈良時代・平安時代の天皇

４４代　元正天皇　（氷(ひ)高(だか)）　在位　715～724　　680～748

奈良時代前期の女帝。草壁皇子の第1王女。母は元明天皇。

45代　聖(しょう)武(む)天皇　首(おびと)　　在位　724～749　　701～756

奈良中期の天皇。文武天皇の第1皇子。公明皇后と共に仏教を信じ、全国の国分寺・国分尼寺、奈良に東大寺を安置した。

　46代　孝(こう)謙(けん)天皇（高野天皇）　（阿倍(あべ)）　在位　749～758　　718～770

奈良時代後期の女帝。聖武天皇の第2皇女。母は光明皇后。藤原仲麻呂・道鏡を重用。淳仁天皇に譲位。のち重祚して称徳天皇。

　　４７代　淳(じゅん)仁(にん)天皇　（大炊(おおい)）　在位　758～764　　733～765

奈良後期の天皇。舎人親王第７王子。藤原仲麻呂に擁立されて即位。のち仲麻呂失脚により廃位、淡路国に配流。淡路廃帝。

　　４８代　称(しょう)徳(とく)天皇　　在位　764～770　　718～770

奈良後期の天皇。孝謙天皇の重祚(ちょうそ)。７６４年（天平宝字８）淳仁天皇廃位の後を受けて即位。僧道鏡を信任して法王の位を受けた。

　　４９代　光(こう)仁(にん)天皇　　白壁(しらかべ)　　在位　770～781　　709～781

奈良後期の天皇。天智天皇の皇孫。施基(しき)親王の第６王子。藤原百川らにより擁立され、和気清麿を召還して改革を行う。

　５０代　桓(かん)武(む)天皇（柏原天皇）　山部(やまのべ)　　在位　781～804　　737～806

奈良後期～平安初期の天皇。光仁天皇の第二皇子。母は高野新笠。坂上田村麻呂を征夷代将軍として東北に派遣、７９４年（延暦13）都を山城国宇太に遷(うつ)した（平安京）。

　　５1代　平城(へいぜい)天皇　　安(あ)殿(て)　806～809　　774～824

平安初期の天皇。桓武天皇の第一皇子。奈良(ならの)帝(みかど)とも。病により嵯峨天皇に譲位。尚侍藤原薬子(くすこ)の変により落飾。

　　５２代　嵯峨天皇　　神野(かみの)　　在位　809～823　　786～742

平安初期の天皇。桓武天皇の皇子。　「弘仁格式」「新撰姓(しょう)氏(じ)禄(ろく)」を編纂せしめ、漢詩文に長じ、「文華秀麗集」「凌雲集」を編纂せしめ、漢詩文に長じ、「文華秀麗集」「凌雲集」を撰せしめた。書道に堪能で、三筆の一。

　　５３代　淳和(じゅんな)天皇　　大伴（西院(さいいん)帝(のみかど)）　在位826～833　　786～840　

平安初期の天皇。桓武天皇の第７皇子。漢詩に優れ、「経国集」を良岑(よしみね)安世らに撰せしめた。

　　５４代　仁(にん)明(みょう)天皇　　正良(まさら)（深草帝）在位　833～850　810～850

平安初期の天皇。嵯峨天皇の第２皇子。

　　５５代　文(もん)徳(とく)天皇　　道(みち)康(やす)　　在位　850～858　　827～858

平安前期の天皇。仁明天皇の第１皇子。田邑帝とも。

　　５６代　清和天皇　惟(これ)仁(ひと)　　在位　858～876　850～880

平安前期の天皇。文徳天皇の第４皇子。母は藤原明子。水尾帝とも。幼少のため外祖父藤原良房が摂政となる。仏道に帰依し、８７９年（元慶3）落飾。法諱は素真。

　　５７代　陽(よう)成(ぜい)天皇　　貞(さだ)明(あきら)　　在位　876～884　　８６９～949

平安前期の天皇。清和天皇の第１皇子。藤原元経により廃位。

　　５８代　光(こう)孝(こう)天皇　時(とき)康(やす)　在位884～887　　830～887

平安前期の天皇。仁明天皇の第４皇子。小松帝とも。

　　59代　宇多(うだ)天皇　定省(さだみ)　在位　887～897　　867～931

平安前期の天皇。光孝天皇の第７皇子。菅原道真を挙用、藤原氏をおさえて政治を刷新。８９７年（寛平９）譲位後、寛平法皇という。亭子院(ていじのいん)のみかど。「寛平遺誡」は皇子（醍醐天皇のために記されたもの。

　　６０代　醍醐天皇　　敬(あつ)仁(ぎみ)　　在位　897～930　　885～930

平安前期の天皇。宇多天皇の第１皇子。後山科帝・小野帝とも。藤原時平・菅原道真らの補佐の下に国を治め、後世延喜の治と称される。古今和歌集を勅撰。

　　６１代　朱雀(すざく)天皇　　寛(ゆた)明(あきら)　930～946　923～952

平安中期の天皇。醍醐天皇の皇子。位を弟の村上天皇に譲る。

　６２代　村上天皇　成明(なりあきら)　在位946～967

平安中期の天皇。醍醐天皇の第１４皇子。後世、天歴の治と称せられる。日記「天歴御記」。

　　６３代　冷泉(れいぜい)天皇　　憲(のり)平(ひら)　　在位967～969　950～1011

平安中期の天皇。村上天皇の第２皇子。在位中、安和(あんな)の変が起る。

　　６４代　円(えん)融(ゆう)天皇　　森平　在位　969～984　　959～991

平安中期の天皇。村上天皇の皇子。

　　６５代　花山(かざん)天皇　師(もろ)貞(さだ)　　在位　984～986　　968～1008

平安中期の天皇。冷泉天皇の第１皇子。中宮の死を悲しみ、藤原兼家・道兼にあざむかれて花山寺に入り出家。拾遺和歌集はその撰という。

　６６代　一条天皇　懐人(やすひと)　　在位　986～1011　　980～1011

円融天皇の第１皇子。

　　６７代　三条天皇　居(おき)貞(さだ)　　在位　1011～1016　　976～1017

平安中期の天皇。冷泉天皇の第２皇子。藤原道長が権勢をふるう。

　　６８代　後一条天皇　　敦(あつ)平(ひら)　　在位1016～1036　1008～1036

平安中期の天皇。一条天皇の第２皇子。母は藤原彰子。

　　６９代　後(ご)朱雀(すざく)天皇　　篤(あつ)良(なが)　　在位1036～1045　　1009～1045

平安中期の天皇。母は藤原彰子。

　　７０代　後(ご)冷泉(れいぜい)天皇　親仁(ちかひと)　在位1045～1068　　1025～1068

平安中期の天皇。後朱雀天皇の第１皇子。在位中に前９年合戦が起こる。

　　７１代　後三条天皇　　尊(たか)仁(ひと)　　在位　1063～1072　1034～1073

平安中期の天皇。御朱雀天皇の第２皇子。藤原氏の専権をおさえ、記録所を置いて荘園を整理し政治の積弊を改めた。

　７２代　白河天皇　　貞(さだ)仁(ひと)（六条帝）　在位1072～1086　　1053～1129

平安中期の天皇。後三条天皇の第１皇子。1086年（応徳３）譲位、上皇となリ、初めて院政を開き、堀河・鳥羽・崇徳の３代４３年にわたって実権を握った。９６年（永長1）出家して法皇となる。

　　７３代　堀川天皇　　善(たる)仁(ひと)　　在任1086～1107　　1079～1107

平安後期の天皇。白河天皇の皇子。父上皇が院政を開く。

　　７４代　鳥羽天皇　　宗(むね)仁(ひと)　　在位1107～1123　　　1103～1156

平安後期の天皇。堀川天皇の第１皇子。崇徳天皇に譲位、１１２９年（大治４）白河法皇の後を受けて３代２８年間院政。崇徳上皇らを排斥

　　７５代　崇す徳とく天皇　　顕あき仁ひと　　　在任　　1123～1141　　1119～1164

平安後期の天皇。鳥羽天皇の第１皇子。初め讃岐院。父上皇より譲位させられ、新院と呼ばれる。保元の乱に敗れ、讃岐国に配流、同地で没す。

　　７６代　近衛(このえ)天皇　体(なり)仁(ひと)　　　在位1141～1155　　　1139～1155

平安後期の天皇。鳥羽天皇の第９皇子。鳥羽天皇が院政。

　　７７代　後白河天皇　　雅(まさ)仁(ひと)　　1155～1158　　112７～1192

平安後期の天皇。鳥羽天皇の第４皇子。即位の翌年、保元の乱が起る。二条天皇に譲位後、５代３４年にわたって院政。１１６９年（嘉応1）法皇となり、造寺・造仏を盛んに行い、今様を好んで「梁塵秘抄」を撰す。

　　７８代　二条天皇　　　守(もり)仁(ひと)　　在位1158～1165　　1143～1165

平安の綱紀の天皇。後白河天皇の第１皇子。六条天皇に譲位。二条の皇居で没す。治世中、父上皇が院政。

　　７９代　六条天皇　　　順(のぶ)仁(ひと)　　在位　　1165～1168　　1164～1176

平安末期の天皇。二条天皇の第２皇子。２歳で即位、高倉天皇に譲位。

　　８０代　高倉天皇　　　憲(のり)仁(ひと)　　在任　1168～1180　　1161～1181

平安末期の天皇。後白河天皇の第７皇子。在位中は平清盛が執政。安徳天皇に譲位。

　　８１代　安徳天皇　　言仁　　　在任1180～1185　　1178～1185

高倉天皇の第１皇子。母は建礼門院平徳子。源平の戦に平宗盛に擁せられ、西国に赴く。平家一族と共に壇ノ浦に入水。

平安期の天皇