鈴村 :「今みたいなこと、やってらっしゃったんですね」

小野塚:「そうですね、アドリブとかもそうですけど、貴利矢らしさを出せるってな

     ると、もう一個なんかやってみようかなと」

鈴村 :「その貴利矢ならこう動く、の象徴的な部分っていうのは自分の中で一つ

     あったりするんですか?」

小野塚:「何ですかね~基本的にふざけるところは普通にふざけられるというか」

鈴村 :「確かに幅が広い役ではあった」

小野塚:「飛彩とか大我とか、やっぱ結構2枚目というかカッコよくて、こう何か重い

     ものを引きずってる。影があるような感じだし、どちらかと言うと明るい

     シーンとかがあっても静の立ち位置なんですよ。」

鈴村 :「動いていけないというか」

小野塚:「動のキャラクターでいけるのって、多分俺か檀黎斗か。でも檀黎斗の動き

     方はあれは動っていうか破壊のなんか崩すみたいな」

鈴村 :「確かにノッて盛り上げるのは唯一、後ポッピーかなってところですね」

小野塚:「ま、そうですね。ポッピーは色的にカラフルにしてくれたりとかっていう

     中で俺、貴利矢くらいかなって。まぁ、ちょっかい出したりとか。なんか

     復活して一番最初に思ったのが、ニコちゃんと大我の関係って何なの?み

     たいな。何イチャイチャしてんの?みたいな風に思うじゃないですか」

鈴村 :「そうなんだよね~

小野塚:「でも「こいつはただの患者だ」「こいつはただの主治医です」みたいなの

     なんかもう、見てらんない!みたいな。笑 何それ?そこを何その関係?み

     たいなのは絶対思うから、そこはアドリブでやったりとかしました。」

鈴村 :「なるほどね、面白いね。あそこに居なきゃいけないっていうことで、キャ

     ラクターから何が見えてるかを常に感じながら立ってなきゃいけないもん

     ね。」

小野塚:「逆に退場して俯瞰で見てる時期があったので、帰ってきた時にそれをいい

     風に活用した方がいいなと思ったので」

神谷 :「ちなみに帰ってくるってどのタイミングで聞いたんですか?」

小野塚:「本当に、こんなこと言うとあれなんですけど、最後雨降で最期死ぬシーン

     があって、あそこ録り終わった後に、「もしかしたらまだ…」みたいな。

     でも全然ふわっとしてて、そん時はもう花束とか貰ったので、オールアッ

     プだったので。」

鈴村 :「そうなんだ!」

小野塚:「それで、もしかしたらかなぁみたいな、でも全然分かんないみたいなん

     で、いろいろ決まってない。もしかしたら復活できるかもって思ったんで

     すけど、でも自分が復活して作品の品度下げるぐらいだったら復活したく

     なかったので、このまま死んでた方が、貴利矢!貴利矢!ってなってんの

     に、変に復活して「あぁ…」みたいに盛り下がるぐらいだったら嫌だなと

     思ったので、もしいい展開で復活できればアリかなと思いましたね。」

鈴村 :「正直な話していいですか?一視聴者として。最初復活してきた時、一気に

     仲間とかにならないじゃないですか。でなんか変な敵対関係みたいなよく

     分かんない関係だったじゃないですか。あん時、これなら復活しなきゃ良

     いのに…ってちょっとだけ思ったんですよ。でもあの後から関係性を構築

     してって、後半戦やっぱり貴利矢が居ないとダメだよ!ってなったんです

     よ。」

小野塚:「めちゃくちゃ優秀なんだなって自分でも思っちゃいました。」

全員 :笑

小野塚:「いろいろガシャットのリプログラミングって言われるその技術というか書

     き換えられる技術を開発したのが、そもそも九条貴利矢なので、自分がそ

     れやってなかったら、ゲンム倒せてないしとか、いろいろ考えると唯一檀

     黎斗神に反発できる能力を持ってた。」

鈴村 :「あの立ち位置に行って、本当小野塚さんの力はでかい気がする。」

神谷 :「と思うよ」

小野塚:「いやいやそんなことないですよ」

神谷 :「なんかね見ていたいのよ」

鈴村 :「そうだよね、わかるわかる。」

神谷 :「なんかこれわかる?感覚的なことだからさ、伝わるかなと思ってるんだけ

     ど」

鈴村 :「俺は凄い伝わるよ、よくわかる。見ていたくなるキャラクターで」

小野塚:「本当ですか、一番最初に九条貴利矢やる中で、最初体育会系で、押忍!み

     たいな、距離が近いやつみたいな要求だったんですよ。プロデューサーの

     方から。体育会系の事務所にも所属しているので、多分イメージしやすい

     なと思ったんですけど、自分の中で体育会系要素をバンバン出して行くよ

     りも、なんか自分に近いちょっとニヒルな匂いがしたりとか、なんか今ま

     でにないライダーの感じで行きたいなというか、ちょっとアウトロー感を

     漂わせつつ、でも漂わせ過ぎると正義の味方では無くなるので」

鈴村 :「その感じはすごいあった」

神谷 :「一番繊細な感じがしたのよ」

鈴村 :「そうだね」

小野塚:「最初はそこが凄く難しかったですね。格好もなんかアロハシャツでライ

     ダーで」

神谷 :「あの格好は誰が決めたんですか?9部丈のジーンズに肩にジャケット引っ掛

     けてみたいな」

鈴村 :「謎の衣装 笑」

小野塚:「笑 あれ、確か上堀内さんなんですよね、上堀内監督が衣装の時携って

     て」

鈴村 :「これでいこうってなって」

小野塚:「で、そんときに、その前が赤の豹柄のパンツに」

神谷 :「赤の豹柄のパンツ???」

小野塚:「よくそんなのあるなって思いますよね。その上に7部丈ぐらいで、めちゃ

     くちゃ襟のところがパコって空いてる」

鈴村 :「何で?」

小野塚:「それも豹柄なんです。で、その上から赤のレザー着させようとしてるか

     ら、ちょっと待ってくれと!」

神谷 :「それ、医者です!って出てきたら絶対主治医にしないよね」

鈴村 :「信用しないよね」

小野塚:「これで変身しても、誰が人気出るのこれ?みたいな」

鈴村 :「ライダーじゃないね、とりあえず」

小野塚:「で、そんときに大我やってた松本享恭くんがいて、享恭くんが初めまして

     ですよ、初対面じゃないですか。何なら全然喋ったこともないんで、お互

     いのこういう衣装合わせしてる姿を見て、その格好でバッ!って出てきた

     瞬間に、めちゃくちゃ笑い堪えたんですよ」

全員 :笑

小野塚:「わかるよ、だったら笑ってくれた方がいいわけですよ。でも「笑いたきゃ

     笑えよ」って言える距離感でもなかったんで」

鈴村 :「多分ね、笑ってたのもあるけど、もう一つだけあったと思うけど、ちょっ

     と可哀想と思ってたよ」

小野塚:「笑 これって言われた段階で、これは絶対やばいでしょって本人も思ってた

     と思うんですけど」

神谷 :「いろいろ考えるよね。」

鈴村 :「でも、今の方がマシなんだ。あれも大概な衣装ですけどね」

小野塚:「俺なんか感覚わかんなくなってきちゃって、あれでもだいぶやばいのに、

     あ、これでいい!って思いました。」

鈴村 :「それが作戦だった可能性はあるけどね」

神谷 :笑

鈴村 :「面白い話いっぱい出てきましたね。引き続きまだちょっとお話できるタイ

     ミングあると思いますので、ひとまずここで一旦締めようと思います。」

秋田 :「おたより、いつもありがとうございます!仮面ライダーGIRLS宛のおたより

     も、お待ちしております!」