鈴村:「つまり、ソフビで作るにはハードルが高く難しいということですかね」
前澤:「そうなんです」
神谷:「そういうことなんだね」
前澤:「かなり細かいパーツに分かれます!」
鈴村:「ですよね」
神谷:「今、3Dプリンターとかでデータがあれば立体化はできちゃうから、ただそれ
をそのまんま金型ができるのかっていうのは別の話なんだ!」
鈴村:「それがソフビになるかどうかが難しいところですよね」
前澤:「そうなんですよ」
鈴村:「だって難しいでしょ。細かいパーツ」
神谷:「そっか、このまま東映に出して、OKですよっていっても、金型的にこれは無
理だ!ってなったら作れないわけだ」
鈴村:「ちなみにその金型は通ったんですか?」
前澤:「通りました。」
鈴神:「やったぁ!!(拍手)」
神谷:「だからほぼ100パーセントなんだね」
鈴村:「そういうことだ」
神谷:「そうとう立派ですよ」
鈴村:「こんな細かいことソフビで出来るんですか?」
前澤:「一応できます。実はですね、頭もこれ…耳みたいになっている角が別パーツ
になって分かれています」
鈴村:「パーツが別なんだ」
前澤:「頭は一体で、抜けます」
鈴村:「抜けるんだ!」
神谷:「はは~」
鈴村:「ソフビとしてはどのくらいのパーツ数になるんですか?」
前澤:「総パーツ数は約20パーツぐらいになりますね」
鈴神:「すげーー!!」
井坂:「すごーい!」
神谷:「ソフビ、みなさん想像しやすい、今だったらキュウレンジャーとかのキュウ
レンジャーそのもののソフビとかだと、腕と腰」
鈴村:「ぐらいだったりしますよね、ソフビって。だから全部で4パーツ?」
前澤:「一番わかりやすく言うと、左側がシールドが付いていて、これがワンパーツ
になります。で、肩の部分も別パーツで、上腕も別パーツになります」
鈴村:「あ、別になるんだ。前腕と上腕は別なんだ!」
神谷:「え、腕だけで…左腕でだけで1、2、3、4、5…?」
前澤:「5パーツになります」
神谷:「5パーツ!」
鈴村:「すげ~!なんでそんな凄い事やってんだ!やばいっすね!」
前澤:「やばいです、初めてです」
鈴村:「それくらいやらないと、このバルジオンは再現できないって事だ」
前澤:「出来ないです」
鈴村:「すげ~」
前澤:「悩みました笑」
神谷:「でしょうね、ちなみに右手に武器を持ってるんですけど、これも付属す
る?」
前澤:「はい、バルジオンメーザーも付きます。ただですね、これがちょっと難物で
して」
神谷:「あれ?なんだこれ」
前澤:「実は… 映像やらいろいろと見ていた時に、気付いたんですよ。弊社のほうの
資料でも柄の部分がないぞと」
鈴村:「握ってるからわかんないんですよね」
前澤:「いや、違うんです実は!」
鈴村:「え、握ってないんですか?」
前澤:「はい」
鈴村:「どういうことですか??」
前澤:「拳と一体化された状態の別パーツがあったんです」
神谷:「はいはいはいはい」
鈴村:「別パーツがあったんだ!」
前澤:「なので、バルジオンメーザーは」
鈴村:「柄がないんだ」
前澤:「はい、ないんです」
神谷:「柄の設定がないのね」
井坂:「えぇ~」
鈴村:「ということはそれを再現してるんですか?今回」
前澤:「はい」
鈴村:「すげ~な!」
神谷:「ある意味、柄のデザインを省いているので手抜きだと思われる人がいると困
るので、そうじゃないんですよ」
鈴村:「違うんですよ」
神谷:「原型に大元のものがそうなっているから、それに準じた形で今回作っている
と」
鈴村:「そうなのよ」
神谷:「昔やっぱりそうですよね。ロボのデザイン的に胸のパーツがでかすぎて、両
手で剣が持てないとかだから、両手で剣を持ったパーツに組み替えたりとか
してたもんね」
鈴村:「してた。そうだった。昔はそうだもんね。それが公式の資料に残っているか
ら、それは公式の設定なんですよね。」
前澤:「そうなんですよね」
鈴村:「他にもなんかこう握ってるから剣とかは柄の部分が見えなかったりとかね、
バルジオンに限らず他のヒーローも。意外と後で見てみると、柄のところが
別パーツになってたとかそういうのがあったりするって伺いますけど、それ
なんですね」
前澤:「それなんです」