【出演】
鈴村健一さん・神谷浩史さん・井坂仁美さん(仮面ライダーGIRLS)
ゲスト:松山鷹志さん(『仮面ライダークウガ』杉田守道役)

第166回のレポートです。

【本日のOPテーマ】

「仮面ライダークウガ」OP
『仮面ライダークウガ!』/田中昌之

本日のOPトークは仮面ライダークウガをテーマにお届けしております。

クウガといえば〝平成仮面ライダー第1作目〟。2000年スタートで、記念すべき年にスタートした仮面ライダーですね。キャッチコピーは、『A New Hero. A New Legend.』。
従来の、昭和ライダーの改造人間とか、世界支配を目論む悪の組織などの設定を廃して、新たにクウガと警察の連携、技名を叫ばない、グロンギ語など、リアルにこの世界に仮面ライダーがいたらどうなるんだ?という緻密な設定やリアル志向が話題になり、現在まで仮面ライダーはシリーズ化しております。あとイケメン俳優さんの登竜門的になったのもこのクウガからといっても過言ではないですよね。

今も人気を誇る仮面ライダークウガからスペシャルゲストがお越しですので次のコーナーに行って参りましょう!

■特撮戦隊ラジレンジャーRX

鈴村:「じゃあ、見ててください…俺の変身! ラジレンジャーレッド!」

神谷:「俺の身体は俺が1番知ってるさ! ラジレンジャーブルー!」

井坂:「信じてるから…いいのね? 信じて? ラジレンジャーピンク!」

松山:「あいつら人間に化けるんだろ?
それでも俺たちは迷わずに撃てるのかね、こいつ(拳銃)で…」

全員:「特撮戦隊!ラジレンジャークウガ!」

鈴村:「決まりすぎだろ今日は、 すごいね!今回の名乗りはどなた?」

井坂:「今回の名乗りは、ラジオネーム[ヒキドキムライ]さんの投稿でした。メッセージもいただいています。
【松山さんがゲストということで、仮面ライダークウガのセリフから名乗りを考えました!】
とのことです。ということで改めまして、ラジレンジャーピンクこと、
仮面ライダーGIRLSオーズの井坂仁美です!」

鈴村:「お待たせいたしました。ゲストの方に登場していただきましょう、この方です。どうぞ!」

松山:「ラジオをお聴きのみなさん、はじめまして、こんばんは!
『仮面ライダークウガ』杉田守道役・松山鷹志です!」

鈴神井:「ようこそおいでくださいました!」

松山:「お呼び頂きまして有難うございます。」

神谷:「とんでもないですよ。本当にようこそですよ!
お芝居の現場ではお会いする事があるんですけど、フリートークの現場って初めてですよね。
ちなみに12月に入ったにもかかわらず、半袖ですからね。」

松山:「今日は暑い日なんですよ。」

鈴村:「暑くたって、半袖はなかなか着ないです(笑)」

松山:「なんだ、そんな責めなくてもいいじゃないか?仮にも年上だぞ、頼むぞ!(笑)」

神谷:「すいませんでした。リスペクトはしてますよ(汗)」

松山:「感じられないから!(笑)よろしくお願いします。」

鈴村:「メールが来てるぞ、紹介して頂戴。」

井坂 「はい!」

☆ラジオネーム[カザモリ]さん(男性・27歳)
鈴村さん、神谷さん、GIRLSさん、そしてゲストの松山鷹志さんこんばんは。
そのイイ声で、声優としての活躍も華々しい松山さん。クウガの杉田刑事での渋い演技や、某警備隊の隊員役で、特撮ファンにもお馴染みです。そんな松山さんですが、「ほとんど台本通りに演技したことがない」と言われるほどのアドリブ好きであるとお聞きしました。アドリブのしすぎで共演者の方を困らせたりしたことってないのでしょうか?(笑) 教えていただければ幸いです。

松山:「でも、そんなでもないですよ。」

神谷:「(台本に)書いてないところで、色々やるんですよ。」

鈴村:「台本通りには、基本的にはやりますよね、松山さん。」

松山:「もちろんですよ。だけどね、いちど俺、神谷君に怒られた事あったよね。
〝松山さんね、この仕事は笑わせればいいっていう仕事じゃないんですよ〟
って言われて、ゴメンネって、謝ったことがある。」

鈴神井:「(爆笑)」

鈴村:「それが松山さん、よっぽどショックだったみたいで、別の現場で、
〝ねえ、鈴ちゃんさあ、俺こないだ神谷君にめちゃくちゃ怒られちゃったんだよね〟って。」

神谷:「人がモノローグ的なところをいい感じに言ってるのにさ、裏ですごくデカい声で芝居するんだよ。
もう、全然俺の声聴こえないわけ。松山さんは自分が面白ければいいって感じになってるんですよ(笑)」

松山:「すんげえ、怒られた。(笑)」

鈴村:「相当へこんでたんだよ、僕に言うぐらいだから。」

神谷:「アニメの現場ではそういう感じなんですけど、実写の現場ではどうなんですか?」

松山:「クウガの時は、台本の上がりがね、前日とか当日ってことがすごい多かったわけ。 そうすると、どうしても書く方が〝書き言葉〟で台本を書いてくるわけね。」

鈴村:「セリフになっていないんですね。」

松山:「セリフになっていないから、それをしゃべり言葉に直していくうちに、杉田だったら、こう言うよねって。
この時だったら、もうちょっとこのセリフを足したほうがいいよねっていうのを、調子に乗ってやり始めたら、だいたいああいう風な事になっちゃったね。」

鈴村:「でも、キャラの造形も、そういう意味では、松山さんが自分でしっかり作ったって事だよね。」

神谷:「アドリブっていうと、面白いモノみたいなイメージありますけど、そうじゃないじゃないですか?
役が言いそうな事を自分で創作して、作品に対してプラスアルファの力を乗せることが、
アドリブだから、そういった意味では正しいアドリブだと思いますからね。」

松山:「荒川さんっていう方が脚本をメインで書いていらしたんだけど、
荒川さんにすいませんって言ったら、どんどんやってくださいって。
こっちは台本書いて、現場に渡したら現場のものですからって仰ってくださって、
失礼ながら、色々やらせていただいたんです。
でもだいだい内容は合っているので、言い方とかそういうのがちょっと違うだけなんで、
相手役の方もセリフを変えずに出来たんで、それはそれで、まあ、よかったかなあていうか、
こっちも参加している感あるし、それはすごい楽しい作品でした。」

鈴村:「さすが、太陽にほえろ!でデビューしてますよ。刑事やるために生まれてきたようなもんですよ。」

松山:「小学校の頃は、刑事になりたかったですね。」

神谷:「太陽にほえろ!の時は、何やってたんですか?」

松山:「残念ながら、犯人をやってました。」

鈴村:「だけどクウガで刑事になれたんですよ。」

松山:「だから、やったーっと思って。
でも、どうせ悪徳刑事で、そのうち変死して、怪人になるんだろうなって思ってたんだけども、
そうじゃなくて、ちゃんとした刑事でした。有難い話だなと思います。」

鈴村:「そのあたりの話しは、後ほど聞きましょう!」

■フリートーク&メール

鈴村:「改めまして、パーソナリティの鈴村健一です!」

神谷:「改めまして、パーソナリティの神谷浩史です!」

井坂:「改めまして、アシスタントの井坂仁美です!そして今回のゲストは!」

松山:「改めまして、松山鷹志です!」

鈴村:「松山さんにたくさんのメールが届いています!」

☆ラジオネーム[TOMO]さん
ゲストの松山鷹志さん、ラジレンジャーにおいでいただきありがとうございます。
『仮面ライダークウガ』には、悪人共に正しい大人の強さを見せつけてやるという各キャラクター性の魅力がありますが、杉田さんの実在していそうな説得力がとても好きです。松山さんが作中で印象に残っているシーンを教えてください。
僕はビートチェイサー2000を五代に引き渡すため、関係各所を走り回っている一条に変わって、五代のお目付役として初めて五代とバディを組む信号待ちのシーンが大好きです。

松山:「ありましたね。」

鈴村:「これはいいシーンですよ。 クウガはね、僕も番組の冒頭で言いましたけど、
警察と組んだ仮面ライダーで、これほんと異例なんですよ。
昔の初代仮面ライダーは、ショッカーが悪さするでしょ、そしたら立花藤兵衛のおやっさんが、
『いやっ何でもないっす』って、警察を追い返したんです。」

神谷:「そうだねえ。」

松山:「そうだねえ。」

鈴村:「そうでしょ?それがね、警察と向き合ったっていうのが、クウガのいいところですよ。
だから、杉田は非常に重要な役ですよ。」

神谷:「[TOMO]さんの言い得て妙だね。悪人共に正しい大人の強さをっていう。正しい大人の強さである事は間違いないですね。」

鈴村:「印象的なシーンは、一杯あるんじゃないですか?」

松山:「視聴者として一番印象的だったのは、最初の頃だったと思うけど、一条と五代が、まだ分かりあえてなくて、五代が一条を助けて、で画面がポっと変わると、五代が一条をちょっと抱くみたいなかたちで、その時一条が〝お前に助けられのか?一生の不覚だ〟といったシーンがちょっとBLぽくって、逆に一番印象に残っています(笑)」

鈴村:「よりによって、それ?他にあるでしょ?(笑)」

松山:「他にある。他にあるのは、僕出てないんだけど、すごい事するなと思ったのは、一条刑事のただ一日っていうのが、これすごいなと思った。これで視聴者をひき付けられるって事がわかったんでしょう。」

鈴村:「クウガは実験的だったんですよ。そういった意味でもね。」

神谷:「本当にすごいですよ。東映特撮YouTubeOfficialで僕が選んだ話もね。
前篇・後編で、子供が東京にやって来て、それを保護してくださいっていうだけの話だったもんねえ。」

鈴村:「ヒーローっていうよりは、刑事モノ的な展開だったんですよね。」

松山:「あれがある事によって、本当にある話っぽい感じがでてくるな、ていう感じがするんですよね。特撮なんだけども、それが本当にあるんじゃないかって思わせるようになるんじゃないかって。だから、ちょっとやった奴はすごいなって思ったのが、それでしたね。
自分のシーンでいうと、取調室のシーンで人間体になったグロンギが、〝価値のない人間を殺して何が悪い〟というシーンがあったんです。そこで、アドリブだったんですけど、胸ぐらバンッて掴んで、そのまま立ち上げて、〝もう一遍いってみろ!もう一遍いってみろ!〟て言って…」

井坂:「スッゲー!!」

松山:「〝価値のない人間なんて、いないんだよ!〟って、ポンと放して…」

井坂:「カッコいい!!」

鈴村:「それもアドリブですか?」

松山:「そう、アドリブ。ちょっと真面目な話になっちゃうんだけど、その頃に僕の友達が、まあ、白血病みたいなかたちで、ちょっとヤバかったっていうのもあって、で、人間に価値がないとかっていうセリフは、どうしても許せないっていう感情が湧いちゃったんだよね。まあ、アドリブといっても、相手にも、前々から、こうしたいっていう話はして演技したんだけども、ついつい力が入っちゃったなっていう、まあね、お芝居って色々架空の人間をやったりするけど、でもそうやって、日常とか、生きていくうえで色んな事があって、やっぱり芝居はそういうものと重なってくるんだと思って…」

鈴村:「それが、自分の引き出しとなってくる訳ですからね。」

神谷:「杉田の正義には、松山さんの正義も入っていたんですね。」

松山:「(笑)そんなに正義はないんだけど、僕にはね。」

鈴村:「松山さんが居ると明るくなるんですよ、現場が。なんか人をまとめるみたいな空気があるんですけど、そういうところも杉田にはあるし、やっぱり演じる人によってキャラクターは増幅しますね。」

神谷:「もう一通いってもいいですか?」

☆ラジオネーム[ヒキドキムライ]さん (男性・17歳)
鈴村さん、神谷さん、GIRLSさん、ゲストの松山さんこんばんは。
先日某ラジオで、五代雄介役のオダギリジョーさんが、『オダギリさんにとって、【仮面ライダークウガ】とはどんな存在ですか?』と聞かれ、「一括りで言ってしまえば、ヒーロー物には興味はないけど、クウガは大事」と語っていたのですが、松山さんにとって、【仮面ライダークウガ】とはどんな存在ですか?

松山:「数ある中の仕事のひとつなんだけども、でも、仕事じゃないところにある存在っていうのかな。ここで言っていいのか、分からないんですけど、僕、ウルトラセブンとか、この仮面ライダーとか、太陽にほえろ!とかっていうのは、自分が子供の頃に憧れて、その世界に入り込んだ作品だったんですよね。小学生の頃に刑事になりたいとか、ウルトラ警備隊になりたいとか、仮面ライダーになりたいとかっていう気持ちが子供心にあったんだけども、そういう自分が入り込んだ作品に、今度は入り込ませる役になったんだなっと思って。たいした大人じゃないけれども、ちょっとだけ世間様に恩返しできたかな?って、ちょっと感じてるのかなあと思いますね。仮面ライダークウガにキャスティングしてくれたのは、本当に有難いと思ってます。」

神谷:「ホントに、それは一視聴者として、死ぬほど嬉しいよね、その答えは。」

鈴村:「いやあ、いい話。じゃあもう一通だけ。」

☆ラジオネーム[アンク]さん(男性・18歳)
松山さん、こんばんわ。マンガ『仮面ライダークウガ』とテレビ『仮面ライダークウガ』を比べて、マンガのここが凄いってシーンは、ありましたか? 自分個人としては、杉田さんが最初から4号の正体がわかっているってところにビックリしました。

鈴村:「マンガが始まっているんですよ。松山さんもマンガは?」

松山:「はい、拝見しました。マンガとか小説って、与えられる情報が少ないじゃない。 例えばアニメーションとかテレビドラマも映画もそうだけど、あれは与えられる喜びじゃないですか。だけど、マンガとかだと、読んでいる本人が参加していくっていうかさ…」

鈴村:「動かない分、間を自分でイメージで埋めないと、いけないですからね。」

松山:「その読んでいる人間を含めて、ひとつの作品みたいなところがある訳ですから、それはたぶん楽しいじゃないかなと思いますね。」

神谷:「かつて自分がやった役が、マンガとして描かれるというのは、どういう感じなんですか?」

松山:「僕が思っている杉田とはちょっと違う感じ、だから読ましてもらってても、新鮮だし、純粋に楽しんでるよね。」

神谷:「もしこれが、アニメーションとかドラマCDとかっていう形になった場合、そのコミック版がなった場合、杉田やってみたいですか?」

松山:「もちろんですよ!これを他の人にやらせるなんて・・・でも、やらせる奴いるんだよな。(笑)」

鈴神井:「(爆笑)」

松山:「だから、声を大にして言っておきたいですね。僕にお願いいたします。」

鈴村:「橋渡しをしましょうよ。マンガの原稿を用意しましたので、実際にアテレコというやつですか。」

神谷:「マンガの朗読になるんですけれども、皆さん第1巻をお持ちでしたら、仮面ライダークウガの第1巻200ページから数ページ、我々で、我々は代役ですけれども、本物がひとり居りますんで。」

鈴村:「我々は代役ですけれども、あわよくばと思っておりますけど…(笑)」

神谷:「(笑)そういう野心をもって、やってみますか?」

~マンガ「仮面ライダークウガ」の朗読~

五代(鈴村):「一条さ~ん!!桜子さんはどこですか?」

杉田(松山):「お前!!」

杉田が五代を殴る音

五代(鈴村):「何するんですか!」

一条(神谷):「お前こそ何しにきた!お前に出来る事などない!」

五代(鈴村):「違うんですよ、一条さん。今の俺なら・・。」

一条が五代に手錠を掛ける

五代(鈴村):「なんですかこれ?」

杉田(松山):「お、おい!」

一条(神谷):「杉田さん、こいつを公務執行妨害で連行して下さい。」

杉田(松山):「何言ってる!俺も一緒に行くぞ!」

一条(神谷):「その怪我じゃ無理ですよ。」

五代(鈴村):「待って下さい!」

杉田(松山):「おい!一条!」

車が走り去る音

杉田(松山):「あいつ一人で行きやがって!」

五代(鈴村):「刑事さん、一条さんを追って一緒に戦いましょう!」

杉田(松山):「あぁ?素人が何言ってやがる!!正義のヒーロー気取りか??」

五代(鈴村):「気取りでもなんでもいいです。一条さんや桜子さんを助けたい。その為になら俺は…戦います!」

杉田(松山):「なんて迷いのない目をしやがる・・。なんなんだコイツは。」

~マンガ「仮面ライダークウガ」の朗読~

一同:「うぉ~~い!!」

神谷:「配役も言わずいきなりやったんですが、五代はケンイチ君で僕が一条をやりました。」

松山:「これからは僕の中で一条は神谷君になったよ!」

神谷:「(笑)声の時だけはですね。でもホント演じられて嬉しかったですよ!」

鈴村:「僕らとしては最高の思い出ですよ!」

松山:「そう言ってもらえて光栄ですよ。」

井坂:「今、(アフレコを)観ていてマンガに命が吹き込まれた感じでしたよ!」

鈴村:「初めての試みでしたが、リスナーの皆さんいかがでしたでしょうか?」

【本日のEDテーマ】

KAMEN RIDER Anniversary Collaboration Project 改造~Covers~より
『仮面ライダークウガ!RIDER CHIPS version』/RIDER CHIPS

番組ではリスナー様からお便りをお待ちしております。

【おたより】
特撮にまつわるおたよりをどんどんお送りください。

【スーパーヒーローDJタイム】
お悩み相談、ふつうのおたよりをお送りください。
パーソナリティの2人が、回答にふさわしい楽曲をオンエアします。
もちろん、あなたが聴きたい特撮ソングのリクエストもお待ちしてます。

【東映こねたまつり】
特撮関係の新鮮で斬新な「ネタ」を募集します。

【その他】
番組に対するご意見・ご要望、新コーナーのご提案などお願いします。

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文化放送「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」
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