楽しかった『High Fidelity』の思い出、
その3です。


最後に、、
忘れてはいけない音楽のこと!

音楽監督 小澤時史さんと素敵なバンドメンバーの奏でる音楽がそれはそれはカッコよくて大変でした。

バンドメンバー(敬称略)
Key   小澤時史
Gt   成尾憲治
Ba  室屋研吾
Dr  森拓也
Tp  松村桜李
Reed  山口宗真
Vn  宮武佑果


実は、この公演が始まる前にYouTubeでブロードウェイ版の音源を見つけてしまい、事前に音楽だけ聴いていました。



ただネイティブな英語の歌を聞き取れるほどリスニング力はないので歌詞の内容はよく分からず雰囲気だけ。
その時の印象としては、ポップ&ロックな雰囲気。聴いた時の印象としてはとてもベーシックでシンプル。

小澤先生のアレンジは、華やかで鮮やかでオシャレ。
音の抜き差しにメリハリがあって、コーラスやボーカルの引き立て具合も絶妙で物語をキラキラと支えるような印象。

ドラムビートを軸にらピアノ、バイオリン、トランペット、木管(フルート、サックス、クラリネット)が彩りを加えて、ギター、ベースはどちらかというと裏方を支えつつ、いい所でポンとカッコイイ音を出していて。

いろんなタイプの曲があるので違いはありますが、どの曲もすごくオシャレな編成でした。


ドラム&パーカッションのモリタクさん。
神田さんライブでのカホン&パーカッションを巧みに操る姿もカッコイイですが、ドラムを叩く姿も相当カッコよかったです。
正確なビートで低音を支えつつ、スティックを持ち替えて変えて音色を変えたり、かと思えばボンゴやツリーチャイム、その他たくさんのパーカッションも手や足や口やで操り、絶妙なタイミングで音を足したり引いたり。
公演を重ねるごとに扱う楽器が増えてる感じがしたのですが(笑)とにかく凄すぎました。


ギターはおけんじ先生こと成尾さん。
神田さんライブバンドメンバーのおひとり。
ギターを持ち替え、エフェクターを切り替えながら、確かなテクニックと安定のかっこよさで耳を楽しませてくださいました。
時々さり気なくかっこいいリフをポンと入れるのは反則です。カッコよすぎて舞台に集中できなくなりました(笑)

リードの山口さんは、サックス、クラリネット、フルートを一人で操られていて凄いの一言。

ベースの室屋さんは淡々と低音を響かせていて影武者のようで素敵でした。

トランペットは松村さん。
音響さんとしてお芝居に加わる場面もあって、そこでのやり取りも毎回ちょっとずつ違ってかなり面白いのですが、トランペットがとにかくカッコイイ!音がキレキレでツヤツヤしてるんです!
吹いてる姿はなかなか見えないのですが、きっとカッコイイんだろうなと妄想してます。

このまま書いてると終わらなくなりそうなので程々にしますが、個人的にバンドの底力と魅力を感じたのは、デニッシュを持ってきたリズが歌うソウルフルなナンバー。
完成に私の趣味にドンピシャなだけかもしれないですが、ドラム、ベースの心地よいビートに全ての楽器がのっかってフルボリュームで全部の楽器の音が聴こえてくる感じが最高にハッピーで。
他にも同様な曲がたくさんあって音楽の面白さ素晴らしさも存分に味あわせていただきました。
上手く説明できないのが悔しいのですが、綺麗にまとめずにノリ優先な雰囲気が曲調にハマってて、音楽サイコーって感じさせる。
小澤さん天才!って思う瞬間がたくさんありました。

しかも、その場その時の雰囲気やお芝居の空気にこうしたらもっと良くなるだろうという確信を加えた音楽家のリアルな感覚で毎回少しずつ変化し進化していて、まさにライブ。
たまらなく楽しかったです。


1回2時間を1日2回、あの演奏をするのはかなりハードではないかと思いましたが、バンドの皆さんがすごく楽しんで演奏されているのが客席からしっかり見えて、それもまたこの作品を何度も観たいと思う理由の1つでした。
素晴らしい音楽をありがとうございました!!



ワークショップ公演ということもあり、日々の公演の中でお芝居の中の表現方法を試行錯誤したり、音楽も含めてアドリブで観客とのコールアンドレスポンスを試みてくださったり、、、
舞台を観ることでその日、その時、劇場にいる人たちと一緒に舞台をつくっている感覚は今まで経験したことのない刺激的な体験で、舞台が大好きな私にとってそれはそれは楽しく幸せな時間でした。

もう同じようなことはきっと適わない、とても貴重な機会をつくってくださったTipTapさんと、キャスト、スタッフの皆さんに心から感謝しています。
ありがとうございました!!



実質10日ほどのお稽古期間というかなりハードなスケジュールの中でつくられたとうかがいましたが、決して付け焼き刃的なものではなく、関わる皆さんの熱い想いのこもった素晴らしく「High Fidelity」な舞台。

面白い作品に出会えたことを嬉しく思うと同時に、この素晴らしい作品を是非たくさんの人にみせたい、共有したい、届けて欲しい、という強く思っています。

「トニー賞受賞」とか「有名人が出演する!」とか「日本上演〇〇年!」とかいう肩書きに囚われることなく(それはそれで大事だし、そういうことも必要だと思っています)、
「面白いから観る!」というシンプルな広まりを期待したくなる、そんな作品、そんな舞台でした。

私の中では、今回のキャスト、スタッフのまま、もう少し多くの人が観られる大きさの所で上演され、噂が噂を呼んでたくさんの人が劇場に足を運び、また観たいと再演され、日本で大事に育っていく姿がしっかり想像できています。
(妄想は得意!でもただの妄想ではなくしっかりとした青写真に近い絵が見えたんです)

ワークショップを経てオフからオンへ。
日本にもそんな流れを。
なんて夢をみたくなりました。

難しいことはわからないけれど簡単ではないことは素人ながらになんとなくわかる。
それでも、
小さな一歩が大きなうねりとなり、動くはずのないものが動くこともある。


私にできることはごくごく小さなことですが
「High Fidelity本公演希望!」
とここに書き残しておきます。

そして、
「『High Fidelity』っていう最高に面白くて楽しい作品があるから、今度、一緒に観よう!是非、観てみて!」
と伝え続けます!

どうか、たくさんのミュージカル好き、舞台好きな方々にこの想いが届きますように。。

そして、あわよくば、偉い人にも届きますように(笑)



TipTapさま
キャスト、スタッフの皆さん、
素敵な舞台、幸せな時間、最高の体験を
どうもありがとうございました!!




大好きな皆さんにまた会える日が来ることを願って。。


〜完〜