2022/04/06 | さくら塾のブログ 改

    歩合「1分=0.1?」

    桜の咲く頃となった。
    五分咲きやら八分咲きといった言葉を、ニュースや天気予報の中で連日耳にするが、その際にいつも思い起こすのは、割合の話である。

    小学五年生が算数の授業のなかで、百分率や歩合といった割合の表し方について学習する。
    1割=0.1
    1分=0.01
    1厘=0.001
    これらをもとに、3割5分2厘を0.352と表すことなど、朝飯前と言わんばかりにほとんどの生徒がやってのける。

    ここでふと疑問がわく。
    五分咲きというのは、全体に対して、半分ほどの蕾が開いたということだから、
    5分=0.5
    ではないのかと。でも、先ほどの例では、
    5分=0.05
    となる。

    ???

    どちらが正しいのかというと、その答えは、どちらも正しいとなる。

    ?????

    「分(ぶ)」は、基準となるものの10分の1(0.1倍)を表す言葉で、ここでは「割」を基準にしている。
    つまり、1分=1割×0.1
    よって、1分=0.01となる。

    塾生にこの話をすると、一様に驚いた雰囲気となる。こちらとしては、そのことに驚く。
    分(ぶ)は、基準となるものの10分の1(0.1倍)を表す”ということに、混乱を招くという理由で触れられないのである。

    五分咲き、七分袖、腹八分目…といった言葉が、正しい認識のもと使われていくことを願う。