「赤い薬を飲んだ」

みなさん、こんにちは。リレーショナル・マインドフルネス コミュニケーターのヤス@カメらいふ🐢です。

今回はインターネットで解説を読んで感銘を受けた本を紹介します。

ロバート・ライト『なぜ今、仏教なのかーー瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』(熊谷淳子訳) 早川書房


まず、この本の解説を『仏教思想のゼロポイント』の著者である魚川祐司さんが書かれていると知り、関心を持ちました。『仏教思想のゼロポイント』は以前にこちらのブック・ログでも紹介していますので、まだ読んだことがない方は見てみてください。

魚川さんの解説は、全文インターネットで読むことができます。

上記のウェブサイトでは、著者のロバート・ライトさんが「沈黙の瞑想合宿」を通じて5日目にマインドフルネス体験をする場面も試し読みすることができますよルンルン
また、編集者の紹介記事も、この本の価値をわかりやすく説明していて素晴らしかったです!私もこの編集者の記事を読んで、一層この本を読みたくなりました照れ

まだ全文は読んでいませんが、上記の解説や本文の一部、紹介文をみて感じるこの本のポイントは、3つです。

⒈ 映画『マトリックス』と仏教を繋げて、「悟り」体験のイメージを身近にしたこと

⒉ マインドフルネスとは何かを実体験を交えて伝えていること

⒊ 悟りを現代科学(進化心理学)で説明して、科学に馴染んだ現代人に身近なものにしたこと

1は、マトリックスで有名な「赤い薬💊と青い薬」の場面を取り上げることで、仏教のいう悟りとは何かをイメージ化しています。つまり、赤い薬を飲めばこの世界が精巧な錯覚であるという事実を自分の目で確かめられるという話です。仏教ではこの世は錯覚だと言っていますから、同じ話です。また、この世界が錯覚だと悟り知ったところから、仮想現実マトリックスの仕組みを利用して ある意味で「遊ぶ」(超人になる)ところも、悟った人の振る舞いという点で仏教と共通しています。

2は、著者の体験を通じて、マインドフルネスとはつまり「メタ認知」(自分自身を体験する自分とそれを観察している自分の両方が存在していると認知すること)だと解き明かしています。

3は、最新の学問である進化心理学を用いて、悟りとは何かを科学的に解き明かす試みをしています。

魚川さんが解説の最後で書かれている言葉が、この本の素晴らしさを一言で表していると思いました。

私は本書を通読して、自分が年少の時にこのような著作が既に日本で翻訳・出版されていれば、もっと早期に仏教の実践に関わりはじめていたのかもしれない」

私も仏教の科学的な解析に魅力を感じて学んだ1人です。
この本を通じて、1人でも多くの方が仏教の実践を始めてみようと思ってくれることを願っています。