私は「月の満ち欠け」という映画を投稿で知り、どこか気になり、検索していたら、原作を読みたくなった。
検索しても本の詳しい内容はわからなかったが、無性に読みたくなった。
Amazonで新品でも中古でもある。
直木賞作品だからきっと図書館にもある。
この本の読みたいは、今すぐだった。
今すぐ読みたいって思った。
Amazonも待てないし、図書館にいって貸し出し中だったらなおさら待てない。
そこで、私は元夫に借りようと思った。
読書家の元夫なら、直木賞作品、持ってるだろうと私は踏んだ。
持っていたら一番最速で読める!
普通なら借りないかもしれないね。
元カレに本などかりないだろうからね。
でも、なぜか私は借りようと思ったんですよ。
一番早く借りれる、というのがその理由ではあるけど。
そこで、持ってるかどうか聞いたら、「持ってる」と。
貸してくれる?っていったら、「もちろん」と。
そこで私はすぐ本を受け取りに行きました。
元夫はお出かけ中で、本はちゃんと用意しといてくれた。
即刻、帰宅し、読み始める。
むさぼるように読みました。
こんなに読書に集中したのはどれくらぶりだろう??
自分でも驚く集中力だった。
読み進むうち。
私はなぜ元夫にかりることになったのか分かった。
それは無意識レベルの話。
ある登場人物。
この物語でミステリーの部分の始まりである。
私にとっても。
私は瑠璃さん。
ずっとずっと私は探しものをしていた。
何を探しいているのかわからなかった。
探し物をしている自分にすら気づいてなかった。
やりがい?
打ち込める仕事?
熱中できるなにか?
天職?
それが5年前のある日、私の何か探してる感は突然なくなった。
探し物は何ですか?
見つけにくいものですか?
そりゃ見つけにくいものでした。
想像もしてないものでしたから。
それはそれはこの世に一つしかない、代わりのものもない宝物でした。
パズルの最後の1ピース。
ちょっとでもずれたら、はまらない。
とってもデリケートで繊細で、壊れやすい宝石のようでした。
それはとても美しくて、キラキラしていて、かなり個性もあり~、自己主張もあって。
実は、そのピースの名前がわたしが13歳前後に届いていました。
テレビコマーシャル。
当時、出始めた蛍光ペン(マーカーですね)。
新聞に書かれたその名前に、マーカーがひかれる。
そんなCMの一コマでした。
漢字三文字で、最初の2文字が読めない。
しかし、なぜか、気になるこの名前。
当時の私には難しい漢字だったから。
その4年後に私は高校2年生になり、読み方を知ることになる。
話しが長くなったけど、元夫はその宝物をみつけるのに、すごく重要な役割を果たしてくれている。
私は愛知県の常滑で生まれた。
7歳でその常滑を離れた。
もう戻ることはないと思ったし、訳あって戻りたくなかった。
それが常滑出身の元夫と結婚し、ほかの地で5年ほど暮らした後、常滑に住むことになった。
全国に街があるのに、なぜ私はまた常滑に???
私は生まれた街である常滑に呼び戻された。
時を経て、今となっては、戻る必要や必然があったことがわかる。
宝物は常滑にあったのだった。
常滑に住んでいなければ見つけてない。
あの日、あの時、あの場所で。
常滑に連れ戻してくれたのは元夫。
とっても重要な役割を担ってくれた。
これは彼しかできない役割。
ここまで連れてきてくれてありがとう!なのだ。
だからこの小説は元夫から借りる必要があったのだ。
この物語に書かれていること。
時を経て、大事なものにたどり着くのだなと。