明治村に行ってきた。数日前に「明治村」というワードが突如浮かんだのだ。
(まだ建物にはしめ縄もありました)
私のお店「アンナの館」の多角化計画(笑)で、レストラン部門にも進出!と思い描いたとき、おもてなしや料理の味をいろいろ体感しようと、まずはホテルに視察に行こうと思った。
名古屋だとワールドワイドな感じのヒルトンが好きなので、ヒルトンのどこで何食べようかなーって考えていたところ、急浮上してきたのが明治村!アンナの館は洋館のお店をイメージしているので、浮かんだのかもしれない。
日に日に明治村のイメージのほうが私の頭の中で大きくなっていく。今回はヒルトンではないのかもしれない。
方向転換して、予定が入っていない今日、明治村にくことにした。来週から明治村は休みなので、今日しかない!の勢いだ。
高速乗って、常滑から1時間ちょいで明治村に到着。正月明けの平日なので、駐車場もがら空きだ。
そして、寒い・・・。同じ愛知だけど数度違う気がした。おしゃれしてきたが、カシミアのコートではちょっと肌寒い。ダウンにすればよかったなあ。手袋もほしいところだ。
観たいところは、今回も決めずに来た。食べたいものだけは考えてきた。帝国ホテルのティールームでお茶して、大井牛肉店で牛鍋を食べようかなーと。
とりあえず、いろいろ歩いてみて、目に留まったところに入ってみよう。
年末に行った京都と同じく、「明治村、行きたい!」という気持ちというより、「何が隠されてるんだ明治村に?!」という心持ちなので、ワクワクとか楽しみーとかいうよりも、「なんで私は明治村に来てるんだ?!」となんだかモヤっとして落ち着かない。
最初に見たのが帝国ホテル。冬季のためティールームが何とお休み💦
(帝国ホテル。まさかの冬季お休み😨)
格式高いホテルの雰囲気味わおうと、すごい楽しみにしていたのに!
エアコンもついてなくて、館内はとても寒い。
出鼻をくじかれ、寒さと、あまりの人の少なさに、私はなんだか寂しくなってきた。
いろいろな建物を見ながら、中に入ってみようと思うのは教会ばかりだった。窓から差し込む光や、ステンドグラスがなんとも美しい!バラ窓もあった。教会はなんだか落ち着く。
(聖ザビエル天主堂。バラ窓のステンドグラスがきれいです)
お腹が空いてきた。冬季で、しかも平日だから閉まっているお店も目立つ。軽食しか食べれなかったら、明治村まで来た意味がないなあ。
歩きながら、子どものころ親が明治村に連れて行ってくれたことを思い出した。村内の市電に乗ったり、建物見たり、遊園地より楽しいなあ、と思った記憶がある。
夏目漱石の住んでいた家の縁がわで、家族で写真撮ったんだったなあ、とアルバムにあった写真を思い出す。
自分が親になって子どもを連れて遊びに来たこともあるが、正直あまりどんなだったか覚えてない。「行った」という記憶しかない。
自分が子ども時代に親に連れて行ってもらったときのほうが、圧倒的に印象的で記憶に残っているのはなんでだろう?
夏目漱石邸の縁側に腰かけ、自撮りしながらノスタルジックな気分になる。今回もルーツをたどるようなツアーなのかな?、なんて考えながら。
(夏目漱石住宅。よくみると私の後ろに猫がいますよ)
のんびし見学していたら、お昼もかなり過ぎてしまった。さて食べるとこ探そう。
しかし、おめあての飲食店がことごとくお休みしている。残るは行きたいと思っていた大井牛肉店。
お店の前にいったら、看板が出ている。なんと営業中!
営業していてホッとする。だが、「なんだやってるのか」、という気持ちも半分(笑)
だって、お昼にしては高いから!5,000円!
お店の前でじっと考える。高いなあ、でも食べたい。子どもと一緒に来てたら絶対入らないだろう。一人だから入れる。でもなあ。それほどお腹空いてないし。寒いからどこか早くお店に入りたいけど。高いなあ。飛騨牛だよ。そりゃおいしいよね。炭火だから準備に時間かかるって。トレイも中にはないらしい。落ち着かないなあ。ここ以外だと洋食屋さんのオムライスしかないなあ。明治村まできて、オムライスはあんまり食べたくないなあ、
と、お店の前を行ったり来たり。
決めた!せっかくきたんだし、思い切ってここで食べよう!ここで食べようって、来る前、思ってたわけだし。
大井牛肉店に入る。2階が食べるところで、お客さんは私以外には一組だけ。
客間には小さなちゃぶ台がいくつも置かれている。ちゃぶ台の真ん中が穴が開いていて、そこに炭を入れて、陶製のプレートで牛鍋を食べるのだ。
炭火で食べるすき焼きってはじめてだわ。そもそも外食ですき焼き食べるのはじめてかも。焼肉やしゃぶしゃぶなら食べたことあるけど。
お店のお姉さんが陶板にお肉をのせて、割り下で味付けしてくれる。お肉に火が通ったら野菜や糸こんを投入。お姉さんが全部やってくれるので、私は食べるだけ!やってもらうの、好き~。
おいしい!!お肉がいいからか、炭火で焼いているからかわからないけど、とにかくおいしい!!昼からそんなに食べれないかもと思っていたけど、完食!
食べ終わってわかりました。今回の旅のテーマ。炭火で作るすき焼きはおいしい!ってこと。それを味わうってこと。
(大井牛肉店の牛鍋の全体像はこんなかんじ)
今回このために明治村に来たね、私は。謎が解けた!
これ、お店に生かせるかも。炭火ですき焼き食べれるお店ってよくないですか?
すき焼き食べながら、お店のワードも浮かんできた。
「暖かさのあるお店、来るとホッとするようなお店、ただいまーなかんじの店、くつろげるようなお店、非日常といいながらおうちみたいなお店」。
薪ストーブや暖炉もあったらいいなあ。鍋料理とかもいいかもしれないねー。なんでもありだから、なんでもありでいいやー。
私が今まで行ったお店で、印象残るお店を思い出してみると、「温かみ」があるお店ばかり。そういうお店はそうは多くないのだ。
また少しイメージが具体的になっていくのでした。
今度はどんなキーワードが浮上してくるのか?それも楽しみになってきた。
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