ワルダー ザダム ハカイダー 登場
マリのもとに現れたワルダー。
ワルダーは黙って手紙を差し出す。
それを覗き見していたイチローが現れる。
「ゼロワン殿ともあろう御方が他人の秘密を覗き見するとは。
許せんっ!」
マリに止められて引き上げるワルダー。
シャドウに雇われていても卑怯な振る舞いはしない。
ワルダーからの手紙。
『ゼロワン殿との果たし合いは確かに拙者の負けでござった。
拙者はスクラップとなって、
哀れな末路を遂げるものと覚悟をしたのでござる。
ところがビジンダー殿。
御貴殿はこともあろうに敵である拙者ごときを助けて下された。
なぜでござるか。
悲しきことにそれが拙者にはわからんのでござる。
ただ今後は二度と哀れみをかけてくださるな。
それではあまりにも拙者が惨めでござる。』
ビジンダーからの返事。
『ワルダーさま。
あなたさまはあまりにも自分を惨めに思い込まれております。』
「なに?拙者が惨めだと?」
『私もあなたさまも同じ運命の作られた機械。
でも、私は希望を持つことを知りました』
「ロボットが希望を持つ?」
『私もいつかゼロワンのような正しい心を持った人造人間になりたい、
という一心で生きているのです。』
「希望・・・夢・・・すべては虚しいのでござるよ・・・。
正しい心など及びもつかぬこと。
やはり拙者、殺し屋に過ぎん。」
ニヒルな人造人間ワルダーと、
いつしか二人は「文通」を始めていた。
ナレーションでは「交換日記のように」と言っていたが。
どちらも死語ですなあ。
松山町郵便局を乗っ取ったシャドウ。
手紙をすり替えて人間の信頼を失わせる作戦だ。
ニセの手紙を受け取った人間たちは大ゲンカを開始。
ワルダーの手紙を発見したハカイダーは思いついた。
この「ラブレター(?)」を利用して三つ巴で殺し合わせる。
シャドウ郵便局はゼロワンがブラストエンドで破壊。
イチローのもとにワルダーからのニセ果たし状。
ワルダーにはゼロワンからのニセ果たし状。
マリだけはニセ手紙と見抜いた。
状況から考えればニセモノの可能性があるだろう。
イチロー頭悪すぎだぞ。
ワルダーはある意味純真だから信じても仕方ないが。
そんなバカ男どもが果たし合いを始めた。
ビジンダーが二人の間にはいる。
「ハカイダーが仕組んだ罠よ!」
そしてハカイダーはビジンダーに蹴られワルダーの前に。
怒るワルダー。
「くっそぅ~、ハカイダー!
拙者の手紙やビジンダー殿の手紙を盗み読みをしたのか!?」
盗み読みしたかどうかが問題なんでしょうか・・・。
追いつめられて逃げるハカイダー。情けない・・・。
「まったく茶番でござったな。」
本当に。ワルダーの言う通りですなあ。
ワルダーは自分は作られた機械の中でも最低であると告げて去る。
自分自身を嘲笑しながら・・・。
「作られた機械」
それはマリからの手紙の文面にあった言葉だった・・・。