東急歌舞伎町towerは
設計も内装も中の企画も全体のセンスも全て好きじゃない。
劇場も見やすいけれど動線が悪いのセンスの悪さが気になる。
ロビーやバーも中途半端だし…もうとにかくセンスが悪すぎる。
渋谷のシアターオープは悪くないのになあ。
全体的に、高級感出したいのか、下世話にしたいのか、どっちつかずが中途半端に混ざり合って、相当安っぽいビルだと思うのだけど、
(テレビで見たけどホテルもひどかった)
まさにそれが歌舞伎町らしさと言うならそうなんでしょう。
そんな場所で歌舞伎町黙示録と称した芝居がかかるというので行ってきました。
再演だそうですが、わたしは初見。
歌舞伎町、様々な人生やら欲望やら悲しみやら過ちやらなんやかやの吹き溜まり。
いろんなものが混ぜこぜになったエネルギーの街。
というお芝居でした。
世界全体の縮図とも言えます。
こういう芝居は役者が上手くないと成立しないのですが、素晴らしかった。
まとめあげた松尾氏の手腕も素晴らしいです。
ひとつ言うなら、薬害、の部分など拾いきれていないところも感じたけど。。。
今回は歌舞伎町黙示録ですもんね。
荒川良々さんがすごく良かった。
その人の哀しみがまんま伝わります。
ラストシーンもすごく良かった。
大好きになりました。
見終わって地上に降りて
ああ歌舞伎町だあ、としみじみしながら
足早に駅に向かいました。
居心地悪いんだわ、わたしには。