5月に入って早々に5連勤と私にしてはよく働きました。つつがなく勤めおえました。
予定のない6日、オット氏を誘い日本民藝館に。
息子2人が通った中高から近く、我が家からも近い。なのになかなか行く機会のないこちら。
建物もお庭の雰囲気も、大好物です。
地方に旅行に来たような気分になります。
屋内は基本撮影禁止。
柳宗悦の審美眼にかなった先物、漆製品、布物、日常の道具が、思っていたよりずっとたくさん展示してあり、充実しています。
特別展示の一部のみ撮影が許可されていました。
とにかく建物が素晴らしいのと、展示の仕方も素敵。
展示されているのは常使いの道具たちであり、
美術工芸品ではありません。思わず欲しくなるような素敵な物がたくさんありました。
とくに面白く感じたのは、私が日頃「茶道具」として美術館などで拝見している朝鮮青磁の茶碗が、本来の雑器の椀として存在していること。
展示品の説明も最低限。
由来、伝来、も道具の価値の重要な要素である茶道具とちがい、年代と生産地程度が書かれ、他の焼き物や道具とともに棚に置かれた茶碗は、キラキラしては見えないけど、温かみを感じます。
もともと、いわゆる「お道具茶道」は好みに合わないので、このような器の在り方はとても好ましく感じました。
オット氏は「なんの説明もないとありがたみがわからない」としきりにいっていましたが、
ありがたみを感じる必要もないのです。
ただ、日々の営みを彩るものとして、自分の好みに合うものをさがせばいいのに。
次回の展示も楽しみ。