5/31 NY市場
《NY株式市場》
5月31日のNY株式市場、NYダウは4日ふ、りに反発、NQは3日続落、SP500は3日ぶりに反発。
5月が終わり、米国では企業決算がほぼ出揃った。S&P500銘柄では78%の企業の業績が市場予想を上回った。
セクター別では情報技術やヘルスケアで好決算が目立った。一方、公益やエネルギーはまちまちの結果。
堅調な企業業績を背景にNYダウは5月、一時4万ドルを突破したものの、その後は割高感が意識され下落、1カ月の上昇率は2.3%だった。
これに対し、ハイテク株を中心とするNQは1カ月で6.9%の大幅高に。ただ、足元ではAI需要の減速を示唆する決算も相次いでおり、売り圧力が高まっている。
《為替》
🇺🇸4月のPCEデフレーター
米国の4月の個人消費支出物価指数は1年前から2.7%上昇し、3月と比べて伸びは横ばい。FRBが特に重視する、食品とエネルギーを除いたコア指数は2.8%の上昇で、こちらも伸びは横ばいだった。
ともに市場予想と一致。
一方、物価の瞬間風速を示す前月比ベースの伸びは、コア指数は0.2%と前の月から減速、市場予想も下回る。
🇪🇺5月のユーロ圏CPI
ユーロ圏の5月の消費者物価指数は1年前と比べて2.6%上昇し、5カ月ぶりに伸び率が前の月から拡大した。
項目別ではエネルギーが0.3%上昇とプラスに転換し、全体を押し上げた。
また変動の大きいエネルギーと食品•アルコール•たばこを除いたコア指数も2.9%上昇し、伸び率が拡大した。
OPEC+ 協調減産延長
OPEC+ は2日、オンラインで閣僚級会合を開き、協調減産の枠組みを2025年末まで1年延長すると発表した。
この減産は2024年末までの予定だったが、期間を延長して需給を引き締めて原油価格を下支えする狙い。
この他、サウジアラビアなどの自主減産も当初の6月末から9月末まで延長するとのこと。
為替の見通し
今週のECB理事会では、利下げに踏み切るとの見方が大勢、注目なのは今後のインフレ見通し
ユーロ圏の賃金は伸びが加速し、インフレ見通しは上方修正の可能性
市場の年内2回強の利下げ織り込みが剥落するリスク
利下げがあってもユーロの下押し圧力は限定的でユーロ円は底堅く推移
日本株の見通し
現在は金融政策が最大限の注目
ただ、それだけではない
・移民政策:バイデン政権で大量に移民を受け入れ
・産業保護政策:半導体に多額な補助金
・財政政策:橋13000、道路41万㌔など修繕が必要
米経済にハードランディングはない
モーサテサーベイ
《今週末の日経平均予想》
《今週末のドル円予想》
《モーサテレギュラー解説陣アンケート》
日本の長期金利の年内上昇メドは
1.5%までと見る方が97%
《モーサテ景気先行指数3ヵ月先》
上段 日本 21.3 (+4.6)
下段 米国 -7.5 (+0.6)
欧州 11.3 (-2.2)
中国 0(-6.8)
今週の予定
日経朝特急
チャイナの米国債保有は減少の一途
一方でバイデン政権は財政出動連発
米金利は低下しにくいだけでなく、高い金利が常態化しそう
シャープは堺のパネル工場跡地をデータセンターに活用