5/29 NY市場
《NY株式市場》
29日のNY株式市場は、NYダウは続落、NQとSP500は3日ぶりに反落。利下げ期待が後退する中、この日も金利が一段高となり、市場は警戒を強める。この2週間、上昇を続けてきた10年債利回りは4.6%を突破、およそ1カ月ぶりの高水準に。
金利高が重荷となり、株価は3指数とも1日、マイナス圏で推移。上昇を続けてきたNQもこの日は反落。NVIDIAは4日続伸となったものの、相場全体を支えることは出来ず。
SP500銘柄ではアメリカン航空が13%超の大幅安となり下落率はトップに、前日に業績見通しを下方修正した事が嫌気された。
《為替・金利・商品》
🇺🇸米石油業界再編加速
米石油大手コノコフィリップスは29日、同業のマラソン•オイルを買収すると発表。コノコフィリップスは買収によってマラソンが持つテキサスやノースダコタの油田や赤道ギニアのガス事業を手にする他、少なくとも5億ドルのコスト削減を見込む。
石油大手では23年シェブロンやエクソンモービルなども同業の買収を発表するなど大型再編は続く。
🇺🇸ベージュブック
FRBはベージュブックを公表。米国の経済活動が4月上旬以降「拡大を続けた」との見方を示した。ただ、大多数の地区で値上げを受けた消費者の買い控えが広がり、小売業業界では客寄せのために値引きを行っていると指摘。一部では採用計画を縮小。
企業の経済全体への見通しは「やや悲観的」となっていて、「先行き不透明感や下振れリスクへの懸念が高まっている」と報告している。
🇺🇸アバクロンビー2-4月期決算発表
米アパレル大手アバクロンビー•アンド•フィッチの2-4月期売上高は市場予想を上回り、純利益は6.8倍に拡大した。また、25年1月期通期の見通しについては、売上高が10%前後増加するとし、従来からひきあた。
決算を受けて、株価は24%上昇した。
🇩🇪5月のドイツ消費者物価指数
ドイツの5月の消費者物価指数は1年前から2.4%上昇、5カ月ぶりに伸びが加速した。
コア指数は前の月と同じ水準。
🇺🇸アメリカン航空 大幅株価下落
29日のNY株式市場でアメリカン航空の株価が13%超の大幅安に。前日、業績見通しを大幅に引き下げていた。
🇯🇵日銀の国債買い入れ減額に言及
日銀の安達審議委員は29日、熊本での講演で、長期金利を低く抑えるために続けてきた日銀による国債買い入れについて「段階的に減額していくのが望ましい」と述べた。
講演後の記者会見では「減額ありきで長期金利が高騰したら本末転倒」と指摘、慎重な認識を示した。
Salesforceの2-4月期決算は1年前から7倍以上の増益だったが、売上高が市場予想を下回る。主力のサブスクリプション部門の売上が、前年比12%増加したものの、前の期からは減少した。
また、5-7月期売上高見通しも市場予想を下回り、長引くインフレや高金利を背景に、顧客が支出を抑制している可能性をした。
また、5-7月期決算の売上高見通しも市場予想を下回った。
時間外で一時17%超の下落した。
🇺🇸トランプ前大統領、有罪評決
米国株の見通し
《セル•イン•メイはもう古い》
セル•イン•メイはもう古い
過去50年の統計では4月に高値を付けて5-9月は軟調な地合い
しかし過去20年10年の統計では7月に高値を付けている
→それは4-6月期決算の結果が大きく関わる
→アトランタ連銀のGDPナウでは4-6月期に経済活動拡大を示している
→決算に期待→株高期待
《米機関投資家の投資行動》
3/31現在、機関投資家の株式保有状況
NVIDIA、Amazon、Meta、Microsoftなど大型テック買い増し
バークシャーは保険株を買い、Appleを売る
為替の見通し
投機筋の円売りポジは最高18万枚→15万枚へと減少したたものの未だ高水準
ニュートラルになったユーロやポンドと違う
・多少の長期金利の変動はあるも、3カ月金利は安定の4%の日米金利差
・ドル円の変動とはドル高円安になる事を意味す
☆安心して円キャリートレードが出来る環境
日本株の見通し
米株と日本株のファクターパフォーマンスは違う
米株はグロース株が高いパフォーマンス
日本株は高配当利回り株な高いパフォーマンス
日本株で高配当利回り株のパフォーマンスがいいのは今に始まった事ではない
日本の個人投資家の投資方針は常に配当を重視するだ
日米の10年債金利と比べ、高配当利回り株は高い
そして、昨年度より増配する企業は多い