5/28 NY市場 

《NY株式市場》

28日のNY株式市場、NYダウは反落、NQは続伸、SP500は僅かに続伸。予想外の景気の強さが金利高に繋がり、株価の重荷に。

消費者心理を表す指標が市場予想に反して改善したほか、利下げの開始を巡りFRB高官が慎重な考えを示した事てま、長期金利は上昇。NYダウは30銘柄中20銘柄が下落、終値としては3週間ぶりに39000ドルを割り込んだ。

一方で、NQは上昇、17000ポイントを初めて突破。この日もNVIDIAが7%の大幅高となり、指数全体を牽引。市場ではAmazonに続きNVIDIAもNYダウ構成銘柄に採用される見方が出てきた。


《為替・金利・商品》



🇺🇸オープンAI 

「チャットGPT」を手掛けるオープンAIは28日、安全性とセキュリティを評価する取締役による委員会を設置したと発表。社内では5月、安全対策を担うチームが解散しており、新体制でのAIのリスク管理を強化する考え。



🇺🇸コンファレンスボード消費者信頼感指数 

米民間調査会社コンファレンスボードが発表した5月の消費者信頼感指数は前の月から低下するとの市場予想に反して4カ月ぶりに上昇した。

また、現状指数と先行きを示す期待指数も上昇したものの、期待指数は景気後退リスクを示唆する水準とされる「80」4カ月連続で下回っている。



🇺🇸FRB高官発言 

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は28日FRBが利下げを始めるにはインフレ率の持続的な低下を示すデータが「更に数ヶ月必要だ」との考えを示した。

インフレ率が低下しなければ、追加利上げの選択肢も排除しないとしている。



🇺🇸TモバイルUS 同業を買収 

TモバイルUSは28回、同業のUSセルラーの大半の事業を買収すると発表した。

USセルラーが保有する周波数を取得することで自社の通信サービスを強化し、他社からの乗り換えを促す狙い。



🇺🇸トランプ裁判 

トランプ前大統領の裁判で28日、最終弁論が行われた。弁護側は改めて無罪を主張した。29日に陪審員が評議に入る見込みで、週内にも評決が出る可能性がある。



米国株の見通し 


《今週の注目イベント》

今週の注目材料

・31日 PCEデフレター発表

市場予想は横ばい、クリーブランド連銀はやや低下を予想しているので、下振れの可能性も考慮

・29日 セールスフォース決算発表

生成AIがソフトでの活用度合いを計る


《米旅行需要》

メモリアルデー3連休前の金曜日は単日で過去最高の空港利用者数

メモリアルデー3連休の旅行者数は過去20年で最多予想

過去20年平均でのガソリン価格の頭打ちは5月でそれ以降は下落していく

しかし今年は既に4月にピーク?

ガソリン価格が上昇しない事が、他の消費へと繋がる?



為替の見通し 


トルコリラは過去2か月横ばいでキャリーリターン指数の上昇が加速


政策金利50%に対して1年先インフレ率予想は330%まで低下し、今年後半以降のインフレ急速鈍化が見込まれる


トルコ債の格付けが上昇


格付け上昇は外国人のトルコ債保有を増加させる

トルコではしばらく大型選挙がなく、トルコ政府は3年がかりでインフレ抑制に努めるとみられ、トルコリラは今後も上昇基調での推移が続くと思われる



日本株の見通し 


想定為替レートが145円程度で10円以上の差が企業の保守的な業績予想を否定する理由としているが、

期初の業績予想からの振れは、米景気動向によるところの方が大きい


ISM製造業も非製造業も底入れ機運、と同時にインフレ再加速の気配

利下げ期待から利上げとなろうものなら、業績の「下振れ」の懸念もなくはない



深読みリサーチ 

日銀会合で少し政策金利を上げたからと言って長期金利がどんどん上がっていくものでもない


量的緩和の政策変更→日銀の保有している国債の「償還に合わせて買い付ける」のをやめる・減額するで長期金利は上がっていく


銀行株と長期金利は連動しているので量的緩和部分の政策変更に注目


8316三井住友FG


5830いよぎんホールディングス