5/23 NY市場 

《NY株式市場》

23日のNY株式市場は揃って続落。

NVIDIA決算から一夜明け、市場は全体的に低調。この日発表された景気指数が市場予想を上回った他、労働市場の回復を示唆する指標も飛び出し、景気の過熱感が再び意識された。

NYダウは30銘柄すべてが下落し、600ドル以上のマイナスに。ボーイングは2024年通期のキャッシュフローがマイナスとなるとの見通しを示して7%以上下落した。


一方、前日に好決算を発表したNVIDIAは9%超の大幅高、株価は初めて1000ドルの大台に。時価総額は2兆5000億ドルを突破しており、これはドイツの上場企業すべてを足した額を超える。

セクター別騰落は情報技術のみ。


《為替・金利・商品》



🇺🇸​5月の米PMI 

米国の5月の総合PMIの速報値は、前の月から低下するとの予想に反して、およそ2年ぶりの高い水準となり、米経済の底堅さが示された。

サービス業は1年ぶりの高い水準、製造業も前の月から上昇している。

発表元は「製造業では金属や化学品、プラスチックなど資材の価格上昇が報告された」とし、インフレ圧力の高まりを指摘している。



🇺🇸新規失業保険申請者数 

米国の先週1週間の新規失業保険申請者は前の週から8000人減少、減少は2週連続で、市場予想も下回っている。

一方、失業保険を継続して受給している人の数は前の週から8000人増加している。



🇺🇸ダイモンCEO発言 

JPモルガン•チェースのダイモンCEOはCNBCとのインタビューで、米経済がハードランディングに陥る可能性は排除出来ないとね認識を示す。

また、米経済に最悪なシナリオはインフレと景気後退の同時進行のスタグフレーション。

インフレに関して、考えている以上に根強く備えが出来ていない、と警鐘を鳴らした。



🇺🇸イエレン財務長官発言 

イエレン財務長官は23日、G7財務相•中銀総裁会議を控えての記者会見で、為替介入について「日常的に使われる措置ではない」と述べた。

また「実施するなら事前に通知するべきだ」との考えを示した。



🇪🇺5月のユーロ圏PMI 

ユーロ圏の5月のPMI速報値は、好況不況の分かれ目の50を3カ月連続で上回り、1年ぶりの高水準。

サービス業が引き続き好調だったほか、製造業は回復の兆しを見せている。

これでユーロ高が進み、一時1ユーロ170円30銭台を付けた。



🇨🇳中国軍、台湾を囲む軍事演習 



🇯🇵スマホ競争法案 衆院通過 

スマホアプリ市場に大きな影響力を持つ巨大IT企業を規制する「スマホソフトウエア競争促進法案」が衆院全会一致で可決された。

新しい法案では米のAppleやGoogleを念頭に、他社のアプリストアや課金システムの利用を妨げることを禁止する。違反を繰り返した場合は最大で国内売上高の30%を課徴する。



米国株の見通し 


《エルフビューティーに注目》

エルフビューティー決算受け株価急騰

個人消費減速の兆候が見られる中、コスパの良いものに消費者の目が向けられている


《個人間融資が増加》

クレカ延滞率が各世代で上昇

個人の銀行借入金利は12.49%

個人からの借入金利は5.12%

銀行の融資基準の厳格化で借りにくく


→家族・友人からの借金が増加

個人間の金融トラブルは起きやすい

個人間融資支援サービスが伸長



為替の見通し 


日米10年債金利差は縮小しているのに反してドル円は上昇


その理由

一つには各中銀のQT進捗、日銀の資産残高は変わらない中、他の中銀は減らしている


更には日本の国際収支赤字拡大

ドル円相場は日米金利差のみでは決まらない



日本株の見通し 


日経平均4万円回復の条件

日経平均4万円台を付けるにあたり売買代金は大きな盛り上がりをみせていたが、今はジリ貧

39000円前後に累積売買代金が大きくある以上は、売買代金の増える何かが必要である