5/20 NY市場 

《NY株式市場》

20日のNY株式市場、NYダウは反落、NQは3日ぶりに反発、SP500は続伸。

今週は22日にNVIDIAの決算発表、市場では一大イベントを控え、ハイテク株を買い増す動きが見られた。特に半導体セクターはNVIDIAを筆頭にほぼ全面高の展開に。アナリストが投資判断を引き上げたマイクロン•テクノロジーも大きく上昇した。

一方、NYダウはJPモルガン•チェースが主導する形で下落、JPモルガンは追加の自社株買いを行わないと表明したことが失望売りを呼び、4%安で取引を終えた。

商品市場では、地政学リスクへの懸念から金が最高値を更新。投機的な買いが続く銅も最高値更新。

セクター別騰落は上昇率トップは情報技術、金融や一般消費財などが下落した。


《為替・金利・商品》



🇺🇸FRB高官発言 

FRBのジェファーソン副議長は20日の講演で「インフレの減速が続くかどうかを判断するのは時期尚早だ」と述べた。4月のCPIの伸びが減速したことについてコメントしたもので、「一つのデータに注目し過ぎない事が重要」と指摘。

また、住宅の家賃について、コロナ禍での市場価格急騰を受けた既存家賃への価格転嫁が未だに続いており、インフレがしばらく収束しない可能性があるとした。



🇬🇧英国、夏にも利下げ 

英国の中央銀行イングランド銀行のブロードベント副総裁は20日、「この夏の間に利下げを行う可能性がある」と述べた。



🇺🇸レッドロブスター破綻 

シーフードレストランチェーン「レッドロブスター」は19日、チャプター11を申請した。

物価高を背景に客が減少している他、人件費の上昇やリース契約の負担が業績悪化に繋がった。



🇺🇸ターゲット、値下げ 

ディスカウントストアのターゲットは20日、約5000品目の価格を引き下げると発表。長引くインフレで消費者の家計が圧迫される中、値下げにより競争力を確保する狙い。



🇮🇷ライシ大統領安否 

イラン政府は20日、ヘリコプター墜落事故でライシ大統領らが死亡したと発表した。

ライシ師は最高指導者の有力な後継候補と見られていた。



🇹🇼新総統就任 




🇯🇵賃上げ率 

経団連は24年の春闘における大企業の賃上げ状況の第一回集計を発表した。月給の引き上げ額は1万9480円と過去最高に。賃上げ率も5.58%と33年ぶりの高水準。



米国株の見通し 


《FOMC議事要旨、注目点》

FRBは移民の増加を

賃金上昇の抑制になっていると思っているのか

コアサービスインフレの高止まりのリスク要因と思っているのか

→FOMC議事要旨の確認事項


《AI普及で電力価格上昇》

AIが家計を逼迫させる

データセンター増加によって4年間で電力消費は倍以上に

→4月のCPIはインフレ鈍化を囃し立てたが電力価格は高騰

原油価格上昇となれば更なる電力価格上昇に

→電力価格は金融政策でなんとかなるもので無し、FRBの悩ましい問題



為替の見通し 


2022年の介入時は米金利低下が重なるも日米金利差縮小以上にドル円が下落し、介入は後から効いてきた



投機筋の円売りポジションはやや縮小もまだ2022年秋を上回り、日本国内の外為ポジションも円の買い戻しのリスクを高める

欧州、米国での利下げが重なれば、年末には140円台半ばまで戻す可能性も



日本株の見通し 


「5月に株売れ、10月に戻って来い」の格言の検証(過去28年リターン)


SP500

10月→5月のみの運用 +861%

全期間運用 +718%

6月→9月のみの運用 -15%


TOPIX

10月→5月のみの運用 +166%

全期間運用 +74%

6月→9月のみの運用 -35%


年初来パフォーマンスはTOPIXが上




日経朝特急 

ベロブスカイト太陽電池

実用化一歩手前


ヨウ素と鉛が重要

ヨウ素は日本での生産量はチリに次いで世界第2位

→材料が国内で調達できることは大きな強みに


銅価格


ニッケル価格