5/10 NY市場
《NY株式市場》
先週10日のNY株式市場は、NYダウは8日続伸、NQは反落、SP500は続伸。
先週は相場を大きく動かす材料に乏しい中でもNYダウは堅調に推移。週間ベースでの上昇率は2024年で最高に。10日も消費関連株を中心に買いが先行した。
ただ、取引時間中に発表されたミシガン大学の調査で消費者の期待インフレ率が大幅に上昇したことが判明。高金利の長期化が意識され、終日相場の重しに。
《為替》
🇺🇸5月のミシガン大学消費者信頼感指数
5月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は前の月から10ポイント近く低下し、半年ぶりの低水準に。
1年先の期待インフレ率は大幅に上昇。
調査担当者は「無視出来ない悪化だ。消費者は物価や金利、労働市場が悪い方向へ向かっていると懸念している」と分析している。
🇬🇧1-3月期実質GDP速報値
英国の1-3月期実質GDP速報値は3期ぶりにプラス成長に転じ、市場予想も上回って、2021年10月以降、最も高い伸びとなった。
ハント財務相は「経済が健全な状態を取り戻した証拠だ」と述べる。
🇺🇸Tesla EV急速充電器拡大
Teslaのイーロン・マスクCEOは10日、5億ドル(約780億円)を投じて急速充電器網を拡大する考えを示した。
Teslaの急速充電規格「NACS」は日米の大手自動車メーカーが採用を決めていて、北米で事実上の標準規格となっている。
月曜恒例専門家インタビュー
為替介入で「円高リスク」の芽
フォレックス•ドットコム マシュー•ウェラー氏
政府日銀の介入で一定のドル円上値を意識せざるを得なくなった
「世界で景気がいいのは米国だけ」という考えは改まる、そしたらドル高の流れも変わる」
為替介入と日米金利差縮小は、一方的な円安を限定的にさせていく
為替の見通し
物価の上振れリスクは残りながらも雇用は悪化してきた
足元の雇用関連の下振れが直ちに雇用リスクとまでは言えない
けれどパートタイマーの雇用者数減や離職率の低下、賃金低下はFRBの金融政策が項を奏してきたようだ
米雇用悪化が続けば、最終的にはドル高後退になろうが、日米金利差は大きく、ドル円は当面150円/$台で推移
日本株の見通し
・日経平均38000円からは戻り待ちの売りに押される展開
・他市場を上回る勢いあればこそ買う勢力に日本株の興味は薄らぐ
・ひとたび裁定解消の売り傾向となれば解消は続く
・ひとたびNT倍率の低下傾向となれば日経平均の劣位は続く
SQ値が頭を抑える
日経平均レンジ36000〜39000円を想定
38500円で戻り売り、37000円以下で押し目買いのスタンスで
プロの眼
トランプ氏
34年ぶりのドル高は大惨事だ
トランプ政権時よりも貿易赤字が増加した
米国の都合で為替レートは操作される
レーガン時代は、262円→121円
クリントン時代は、125円→79円
物事行き過ぎれば意図しない結果をもたらす
今週の予定
5/15 米CPI発表
前年比インフレ率は鈍化の見通し
ただ、3カ月前比インフレ率は高まってきている
市場予想に対して上振れるか下振れるかで相場も大きな違いに
今週の決算
モーサテサーベイ
《今週末の日経平均予想》
《今週末のドル円予想》
《モーサテレギュラー解説陣アンケート》
160円/$はピークか否か
3割の方がピークと思っている
5割以上の方がピークとは思っていない
《モーサテ景気先行指数3カ月先》
上段 日本 18.1
下段 米国 0
欧州 8.3
中国 9.7