5/7 NY市場
《NY株式市場》
7日のNY株式市場、NYダウは5日続伸、NQは4日ぶりに反落、SP500は4日続伸。
先週から息を吹き返した利下げ期待で上昇していた株式相場は一服、様子見ムードが広がった。
この日決算を発表したウォルト•ディズニーがこんの見通しなどが嫌気され、およそ10%下落。年初来で30%近く上昇するなど高まっていた期待を超えらなかったと市場は受け止めたようだ。
また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレ減速の停滞で年内の金利据え置きの可能性に言及するなど好材料にかける1日になった。
セクター別騰落では、素材や公益が上昇、一方で情報技術などが下落した。
《為替・金利・商品》
TikTok禁止法をTikTok側が提訴
米国でTikTokの禁止を可能にする法律が成立したことを受け、TikTok側は憲法違反だとして米政府を提訴した。
4月24日に成立した所謂「TikTok禁止法」は米国事業の売却か応じなければアプリ配信を禁止するとしている。
これに対してTikTok側は言論の自由に抵触し、違憲だとして米政府を提訴した。
🇯🇵植田総裁と岸田総理が会談
日銀の植田総裁は7日、総理官邸で岸田総理と面会し、経済や物価、金融情勢などに意見交換をした。
🇸🇦サウジアラムコ決算
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの1-3月期決算は減収減益に。
原油価格の下落や販売量の減少が響き、純利益は1年前と比べて14.4%、減少した。
🇯🇵任天堂決算
任天堂が発表した2024年3月期までの1年間の決算は過去最高となった。2025年3月期の純利益の予想は38.9%減少する見通し。
またニンテンドースイッチの後継機となる新型ゲーム機について2025年3月末までに発表するとした。
🇪🇺ユーロ圏小売売上高
ユーロ圏の3月の小売売上高は前の月から0.8%増加し市場予想を上回り、2022年9月以来、最も高い伸びとなった。
国別ではドイツやフランスが堅調だった一方、スペインはマイナスだった。
🇺🇸Apple 新型iPad 発表
Appleは7日、タブレット端末「iPad Pro」の新モデルを発表。
AIの関連アプリに対応する為、情報処理能力を高めた新たな独自半導体「M4」を搭載。
また、合わせて「iPad Air」の新モデルも発表。画面サイズを従来よりも大きくした11インチと13インチの2種類で、搭載する半導体もM1からM2に刷新した。
米国株の見通し
《ウォルト•ディズニー決算》
ウォルト•ディズニー決算
「動画配信が初の黒字」がトップニュースになるも、
決算結果としては会員数に伸びが期待されず諸々追加費用がある事から
株価は10%近く下落
《個人の資産運用拡大》
為替の見通し
利下げ織り込みの変化幅が比較的小さい英ポンドやユーロが底堅い一方、スイスフランや円の弱さが目立つ
FRBの利下げが遠のく中、ユーロ圏は景気減速懸念が強く、ECBは6月に利下げの可能性
英国は現状、8月開始・年内2回の利下げを織り込むも、明日のBOEの政策会合でハト派的な発信があれば英ポンド売りに
日本株の見通し
確かに株価上昇の要因はほぼほぼ円安のお陰
ただ直近のEPSに対する感応度が1%を切る水準
→1%切りは円安によってEPS低下を意味する
→ドル建て計算の海外勢にとっては逆に目減りしてしまう
これ以上の円安にメリットは無し、勿論急激な円高もダメ
☆安定的な為替動向が望まれる
プロの眼
レパトリ減税が円安抑止の処方箋
日本企業の海外留保額は50兆円、それを如何に日本へ回帰させる動機付けが出来るかどうか
☆ブッシュ政権時にドル高への大きな効果
1年間の時限措置でも意味がある
・日本送金に税減ならその期間に集中的「ドル売り円買い」に
・その資金は賃上げ・設備投資・株主還元などの原資に
・FRBの利下げ開始までの時間稼ぎになる
◎骨太方針に期待
きょうの予定
ドイツの鉱工業生産指数発表
経済のチャイナ依存、エネルギーのロシア依存の政策が完全に裏目
ドイツは珍しく利下げを望む
🇺🇸リビアン決算速報
米新興電気自動車メーカーリビアンの1-3月期は生産台数が増加し1年前から8割増収に。
ただ、コストの増加が響き1株損失は市場予想より悪化。10-12月期には粗利益を確保できるとしている。
🇺🇸レディット決算速報
3月に上場したオンライン掲示板レディットの1-3月期売上高は前年同期比48%増、1株損失は市場予想ほどには悪化しなかった。
1日当たりのユーザー数が8270万人と大きく増加し、主力の広告事業の売上を伸ばした。
また、4-6月期の売上高見通しは市場予想を上回り、時間外取引で20%超の上昇に。