5/6 NY市場 

《NY株式市場》

6日のNY株式市場は3指数揃って上昇、NYダウは4日続伸、NQとSP500は3日続伸。

利下げ観測は後退から一転、復活が鮮明に。注目されたビッグイベント、FOMCと雇用統計の結果をいずれもポジティブと受け止め、先週末、NYダウは450$上昇、この日もFRBによる年内の利下げ期待を支えに勢いは続いた。

今週、主要な経済指標の発表はなく、投資家は中東情勢やウォルト・ディズニー、アームなどの決算から材料を探る事になりそう。


《為替・金利・商品》



ガザ危機に進展 

ガザで続くイスラエルとの交戦を巡り、ハマス側は仲介国が提案した休戦案に同意したと発表した。一方でイスラエル側は不満。



🇺🇸タイソンフーズ決算 

食肉加工大手タイソンフーズの1-3月期決算は売上高が1年前から減少し、市場予想を下回った。

相次ぐ値上げで低所得層を中心に買い控えが拡がっているとしている。

その上で4-6月期の業績が例年より弱くなる可能性を示した。

これを受けて株価は5%超の下落。



🇺🇸FRB高官発言 

リッチモンド連銀のバーキン総裁は6日、現在の政策金利の水準で、インフレ率は目標の2%に減速出来るとの認識を示した。

また米国の労働市場が強いため、利下げ判断にあたって「インフレ率が2%に減速しているかどうか確信を得るための時間がある」としている。



🇺🇸銀行の貸出し態度 

FRBが発表した1-3月期の銀行融資担当者調査によると、「厳しくした」との回答は前の期から上昇した。

企業の借り入れ需要は7四半期連続で弱まっている。



米国株の見通し 


《今後の利下げ見通し》

雇用統計は程良く減速し、ソフトランディング+利下げ期待が再び


ISM景気指数は製造業も非製造業も50割れとなったがインフレ項目は大幅に上昇してしまう

5/15に米小売売上高とCPI

→小売売上高は通常並みに減速、CPIはまた上昇か


《Apple決算について》

決算結果を受けた3日のApple株価は6%高

あくまで17兆円の大型自社株買いの反応


今後の株価は、売上の半分を占めるiPhoneの回復次第

→AI搭載スマホが待たれる



為替の見通し 


IMFの取り決めで為替の介入にも限度あり


円安はファンダメンタルズに沿った流れ

インフレ率3%で日銀利上げ無しなら日本の実質金利はマイナス⇒円売り

☆ドル円は日米金利差に沿って推移しているだけ


FRBは利下げが出来ないだろう

→日米金利差縮小はない

→ドル円の上昇は続く



日本株の見通し 


日本株の牽引役を再点検


◎半導体関連

出荷が大幅に増加(在庫の減少)

⇒需給は引締まる方向

実需が伴っている

☆AIバブルではない


◎割安株→自社株買い発表

プライム企業で1065社 

昨年比250社増

☆PBRの低い企業が投資対象となり底上げ



アメ株UPdate 

(地獄への道は善意で舗装されている)

急騰への道は悲観論で敷詰められている

悪材料に満ちていればこそ株価が安い、今後を見極めれば買える


TSLAテスラ


BAボーイング


NEMニューモント




日経朝特急 

半導体後工程はアジア圏に生産が集中しているので、自動化へ


新NISA口座の開設はまだまだ増加

証券会社はNISA口座だけでは収益にはならないから、

如何にNISA以外に資金を集められるかにかかっている



プロの眼 


日本株の投資環境は内憂外患

外患

米株高に違和感

イールドスプレッドはほぼゼロ

⇒これはITバブル以来

金利上昇に対してハイテク株は弱い筈

⇒株価調整が不十分


内憂

値上げ品目数が5か月連続前年割れ

一部で値下げの動き

◎昨年の株価上昇要因はデフレ脱却

→揺らぐ


☆日本株に対して強気になれない