5/1 NY市場
《速報 円急伸》
日本時間5時過ぎから円が急伸。理由はわからないが、為替介入が入った模様だ。
《NY株式市場》
5月1日のNY株式市場はFOMCの結果を受けて相場はまちまちな展開。NYダウは反発、NQとSP500は続落。
セクター別騰落は、公益や通信などが上昇、エネルギーや情報技術などが下落した。
《為替・金利・商品》
🇺🇸FOMC
FOMCで全会一致で政策金利の6会合連続で据え置きを決めた。
一部で可能性が指摘されていた追加利上げについてパウエル議長は「可能性は低い」との認識を示した。
声明文ではインフレ抑制について「直近の数ヶ月は進展に欠ける」との文言が新たに加わり、パウエル議長の記者会見でも「早期の利下げ開始は難しい」と強調した。
一方で最近の強いインフレ指標などを背景に、一部のFRB高官が示唆していた追加「利上げ」については否定的な見方を示した。
3月FOMCから「政策据え置き」を「調節保持」との表現
→次回6月FOMCは「利下げ無し」に
3月FOMCでは「年内に利下げ」の文言が今回はそっくり抜けた
→年内利下げ無しの可能性に動き出す
🇺🇸4月のISM製造業指数
米国の4月のISM製造業景気指数は3月から低下し、好況と不況の分かれ目である「50」を2カ月ぶりに下回り、市場予想も下回った。
項目別では、「新規受注」が3月から2.3ポイント低下、「生産」は3.3ポイント低下、一方、物価を示す「支払価格」は5.1ポイント上昇し2年ぶりの高水準。
🇯🇵国内新車販売
4月の国内新車販売台数は23年4月と比べて11.2%減少。販売台数の減少は4カ月連続。
トヨタグループの認証不正の問題が影響した。
🇺🇸外食チェーン 業績に陰り
ケンタッキーフライドチキンなどを展開するヤム•ブランズの1-3月期決算は既存店売上高が1年前から3%減少、マイナスに転じるのは3年ぶりで、低所得者層を中心に外食を控える動きが要因だと見られる。
また4月30日に決算を発表したスターバックスは24年9月期通期の既存店売上高の見通しを下方修正した。
決算を受け、両社の株価は1日、大幅に下落した。
🇺🇸Tesla 充電器部門を閉鎖
Teslaが急速充電器の担当部門を閉鎖したと、フィナンシャルタイムズが報じた。
部門の閉鎖に伴って、幹部や従業員500人を解雇したとのこと。
マスク氏はXに「新規拠点の拡大ペースを緩め、既存拠点の100%の稼働と拡大に重点を置く」と投稿している。
米国株の見通し
《FOMCの市場反応》
FOMC声明文では、利下げ開始の後連れを示唆しながらも、利上げ再開も認めず
だとするならば、今後の経済統計が重要になる。
明日金曜日21:30雇用統計発表
雇用者数の上振れは3カ月移動平均の上昇傾向明確となり、賃金上昇=インフレ加速を意識してしまう
《米決算分析》
Azure、AWS、Googleクラウドはいずれも増収率が再加速
生成AIは、インフラ投資→データセンター活用→製品利用
その順番で言えば「データセンター活用」に移ったところ
AMD決算が悪いと株価は8.9%下落したが、AI需要はまだまだ続く
為替の見通し
ドル円と日米10年実質金利差との相関性から4/26や4/29のドル高は行き過ぎた乖離にあった
→介入の大義名分になり得る
されど、この相関性からすれば、介入しても154-155円/$程度に再び鞘寄せしてしまう事になる
米国サイドでは、マクロ指標が悪くなりつつあるのに金利が上昇している
→金利上昇の方が間違いであるならば、いずれ金利は低下するのでドル安支援材料が出てくる
日本株の見通し
米長期金利が上昇して日本の長期金利の動きが鈍いのだからドル高円安は必然
一方で4月の日米株安は長期金利が上昇しているのだから、これも致し方無し
JPモルガンでは「ソフトランディング+金利高止まり」をメインシナリオとしているが、同じ確率で「景気後退+利上げは無い」をサブシナリオにしている
円安容認ラインは157円/$まで
円安は、輸入物価上昇となり、コアCPIの上昇となる
157円/$以上の円安から作られるコアCPIはベア3.6%を超えると試算
「賃金と物価の上昇の好循環」を目指すならば、過度な円安では都合が悪い
きょうあすの予定
5/3に雇用統計発表があろうとも、
5/3(金)と5/6(月)は、日本は旗日
日経朝特急
上場企業の業績が好調。
1日までに発表された2024年3月期決算を集計したところ、7割に当たる120社が増益となった。
増益社数の比率は過去10年で2番目の水準で、好業績企業の裾野が広がっている。
値上げやインバウンド需要の取り込み、為替の円安などが利益を押し上げた。
企業業績は3年連続で最高益の見通しだが、25年3月期に関しては6%減益が見込まれる。
🇺🇸Qualcomm決算速報
Qualcommの1-3月期決算は市場予想を上回った。スマートフォン向け半導体が2四半期連続増加した。
アモンCEOはAI搭載のスマートフォンが伸長、AI需要の取り込みで更に成長出来るとし、4-6月期売上高見通しは市場予想を上回った。