4/18 NY市場 

《NY株式市場》

18日のNY株式市場、NYダウは僅かに反発、NQとSP500は5日続落、高金利環境の継続が改めて意識される。

NYダウは4月に入って2000ドルほど下落している事もあり大きく上昇して取引をスタート。ただ、NY連銀のウィリアムズ総裁が経済データ次第では利上げの可能性もあり得ると発言したことで債券市場では金利が上昇。

金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りは再び5%に迫り、ハイテク株を中心のNQは上げ幅を縮小、午後にはマイナス圏に。台湾TSMCが24年の半導体市場の見通しを下方修正したことも相場の重しに。

最も下落したセクターは半導体関連を含む情報技術。


《為替・金利・商品》



🇺🇸FRB高官発言 

NY連銀ウィリアムズ総裁は18日の講演で、FRBが利下げを急ぐ必要はないとの見方を示した。

現行の政策金利がインフレ目標2%に向け着実に押し戻している為、「今、利下げする必要性を感じていない」とした。

一方、メインシナリオではないと前置きしつつも「経済データ次第では利上げする可能性もある」と警告した。



🇺🇸4月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数 

4月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は2022年4月以来、2年ぶりの高い水準で、市場予想を上回る。

項目別では「新規受注」や「出荷」が上昇、物価を示す「支払い価格」も大きく上昇した。

一方、6カ月先の見通しは前の月から低下した。



🇹🇼TSMC決算発表 

TSMCが発表した1-3月期決算はAIの需要拡大を背景に売上高、純利益ともに市場予想を上回り、4四半期ぶりに増収増益に。

また、4-6月期についてはドルベースの売上高が最大で3割増見通しを示した。


一方、2024年の半導体全体については、成長率見通しを下方修正したと決算発表後の記者会見で明らかにした。AI関連の需要拡大は続くと見ているものの、スマートフォンやパソコン向け半導体の回復が遅れている為としている。



🇯🇵オラクル 日本に1.2兆円投資 

IT大手オラクルは日本国内のデータセンターを増強する為に今後10年間で80億ドル(1兆2000億円)を投資する計画を発表。

クラウドサービスや生成AIの需要に対応する狙い。

オラクルキャッツCEOは会見で、投資額が上振れする可能性も示唆した。



米国株の見通し 


《米国の成長率見通しが引き上がり、米国内売上高の高い企業が狙い目》

先日IMFは24年の経済成長率見通しを見直し、米国は2.7%成長へ上方修正した


米国経済が成長するならば米国の売上高比率が高い企業に期待


一方でベージュブックでは個人消費の陰りを指摘していることも忘れてはいけない


《Teslaについて》



為替の見通し 


スイス、欧州がマイナス金利脱却以降、スイスフランとユーロで大幅に円安が進む


足元では、スイス・欧州のCPIは鈍化

スイス中銀は利下げ、ECBも6月に利下げの見込み

→日本との金利差が反転、縮小方向に


為替相場が金利差に追随する動きとなれば、スイスフランやユーロは売られやすく、結果的にドル円の上値を抑える形に




日本株の見通し 


日経平均は米半導体やハイテク株に連動

円安が株価上昇の理由にならなくなった

日経平均下値メド(終値38079円)

昨年10月からの上昇幅の38.2%押し

36930円

SOX指数下値メド(終値4491p)

昨年10月からの上昇幅の38.2%押し

4409p


早く調整が終了しないと13週線が下向き、益々上値が重くなっていく



きょうの予定 



🇺🇸Netflix決算速報 

Netflixの1-3月期決算は市場予想を上回る好業績ながらも、見通しは弱気に。

契約者数は前の四半期から933万人の増加、市場予想を上回り、契約者総数は2億7000万人に接近。1年前からは16%の伸びで、2020年以来のペースで成長した。

ただ、4-6月期について売上高見通しが市場予想を下回った。

また、2025年から四半期毎の契約者数は開示しないとした。

時間外取引で5%下落。