4/11 NY市場 

《NY株式市場》

11日のNY株式市場、NYダウは4日続落、NQとSP500は反発。前日はインフレの根強さを意識して大きく下落した株式相場であったが、この日はハイテク株が大きく反発した。

朝方発表された生産者物価指数は市場予想を僅かに下回り、投資家心理を幾分改善する結果に。

相場への影響が大きいマグニフィセント7は全て上昇。Amazonは最高値を更新。

NYダウはプラスに転じる場面もあったものの、ユナイテッドヘルスやトラベラーズといった保険株が重荷に。

情報技術や通信が上昇、金融やヘルスケアが下落。


《為替・金利・商品》



🇪🇺ECB理事会 

11日のECB理事会で5会合連続政策金利据え置きを決定した。一方、声明では今後の利下げを示唆する文言が新たに盛り込まれた。

ラガルド総裁は、インフレが引き続き減速傾向にあり賃金上昇も収まりつつあるとして、利下げに向けたメッセージを明確にした。

また利下げ期待が後退している米国を念頭に「ECBの金融政策はFRB次第ではなく、ユーロ圏のデータ次第で決める」と強調した。



🇺🇸3月の生産者物価指数 

米国の3月の生産者物価指数は伸び率は縮小、市場予想も下回った。コア指数も2月から減速した。



🇺🇸新規失業保険申請者数 

米国の先週1週間の新規失業保険申請者数は市場予想を下回った。

一方で失業保険を継続して受給している人は前の週から増加した。



🇨🇳中国 物価指数 

中国国家統計局が発表した3月の消費者物価指数は1年前に比べて0.1%上昇。

卸売物価指数は2.8%下落、18カ月連続のマイナス。



🇰🇷韓国総選挙 



きょうの予定 




🇯🇵為替介入原資の外貨準備について 

為替介入の原資は外貨準備

外貨準備高は195兆円あり確かに潤沢


但し、介入資金づくりの為に米国債を売却すれば米金利が上昇してしまいドル買い要因になってしまいかねない

→介入資金は預金の23兆円だけ

(22年の介入額は9兆円)



米国株の見通し 


《利下げ予測に変化》

パウエル議長の「1月の高くなったインフレ指標は季節性」の見立ては間違いだったようだ


年内利下げ回数見通しは2回もない


《米金融機関決算見通し》

いよいよ米金融決算

⇒総じて堅調な見通し

JPモルガン•チェースやウェルズ•ファーゴは前回慎重見通し

⇒今回は追い風


・預金金利が安定

 利下げの遠のきは純金利収入の上振れ要因

 

・投資部門⇒社債発行増加


・商業用不動産、これまで積み上げてきた引当金がいつ取り崩されるかを市場は注目



為替の見通し 


2022年の為替介入

1回目では更に円安に

2回目で円高へ転換

→ドルインデックスの下落であり、為替介入効果ではない

円安原因は日本の実質マイナス金利にある

⇒ 為替介入だけで円安を止めるのは無理


最近のドル円と原油価格上昇で輸入インフレ再燃へ、実質金利のプラス転換は困難

円安を止めるには日銀利上げが必要だが利上げは無理



日本株の見通し 


原油価格上昇で米利下げ期待後退

100$/バレル になれば利下げないかもしれない

円安で日本株は優位?

⇒この有効性がやや落ち、逆相関の可能性さえも

海外投資家が期待した海外金利上昇局面における日本株のヘッジ機能は薄れている


米利下げシナリオ後退

⇒バリューや高配当株、中でもディフェンシブや中小型銘柄に