4/8 NY市場 

《NY株式市場》

8日のNY株式市場は、NYダウは僅かに反落、NQは僅かに続伸、SP500は僅かに反落。長期金利の上昇が株式相場の重荷に。

NYダウは先週1週間で900ドル下落していた為、金融や消費関連に押し目買いの動きが見られたが、終日、小幅なレンジでの取引となった。

債券市場では長期金利が4.4%台まで上昇し、23年11月以来の高水準に。市場の利下げ期待が後退する中、今週は、注目の消費者物価指数の発表を控え、積極的な買いが手控えられたよう。

セクター別騰落では、不動産や一般消費材が上昇した一方、エネルギーやヘルスケアは下落した。


《為替・金利・商品》



🇺🇸バイデン政権、TSMCに補助金 

バイデン政権は8日、TSMCがアリゾナ州に建設する新工場に66億ドル(約1兆円)の補助金を支給と発表。TSMCは現在2つの工場を建設中だが、第3工場の建設を明らかにした。

最先端半導体が米国で生産されることになり、2030年までに世界の最先端半導体の約20%が米国で生産されることに。



🇺🇸訪中のイエレン財務長官 

イエレン財務長官は8日、訪問先の北京で会見。

中国企業がロシアに軍事支援しないよう警告。



🇺🇸3月の期待インフレ率 

NY連銀が発表した3月の消費者調査によると、1年先の期待インフレ率は3.0%。前の月からほぼ横ばいで、約3年ぶりの低水準が続く。

一方、3年先の期待インフレ率は2.9%と2カ月連続で上昇。



🇺🇸ダイモンCEO発言 

JPモルガン•チェースのダイモンCEOは8日、毎年恒例の株主に向けた書簡で、金利が急騰する可能性について警告した。

ダイモン氏は「インフレ圧力は根強く、今後も続く可能性が高い」「2〜8%、あるいはそれ以上となる幅広い金利と、その備えはある」としている。



🇯🇵岸田総理、訪米 

10日に日米首脳会談



🇯🇵昨年度の企業倒産は3割増 

東京商工リサーチによると、2023年度に倒産した企業の数は1年前より3割増加で、9年ぶりに9000件を超えた。



米国株の見通し 


《短期的相場の見通し》

CPI発表が終わると注目は決算発表に


5日発表分まででは112社中79社が市予よりネガティブ発表、特に情報技術や資本財セクターで


生成AIや強い個人消費で楽観的な見通しになっているが結果は如何に


《化粧品から見る消費動向》

アルタビューティ、景気減速•消費減速を前倒しで売上減速を予想

→株価15%下落、他社株価にも波及

☆クレカ残高過去最高の170兆円、高金利で支払金利も多額に

BtoCに変調の兆し



為替の見通し 


強い米雇用統計は、移民増加で説明でき、平均賃金の動向がインフレ評価の中心となる

6月に利下げをしない確率が50%を超えてきた

しかしながら、金融相場から業績相場にシフトし、利下げの遅れが株価の重しにならない可能性

景気回復を伴い金利が高止まりとなるとドルは底堅く、ドル円は介入前後に神経質となるも、その後はじり高か



日本株の見通し 


日米株の双方でモメンタムが足元低下

⇒過去買われた銘柄ほど売られやすい地合い


先物は若干売越

海外マクロヘッジファンドは売りつくしたと考えられる

⇒調整局面は短期に終了する

今月末からの企業決算

日銀短観の先行きDIは今回2pの改善

⇒会社予想の経常利益は3割ほど上振れそう

⇒堅調な業績、年内43000円目指す



アメ株UPdate 


米国株への投資

マグニフィセントセブンではなく、オーソドックスに配当をキーワードにした銘柄選定

マグニフィセント7の増益率は確かに高い

が24年はその伸び率が鈍化

一方でマグニフィセント7除いたSP493銘柄の24年の増益率は伸びる


確かに昨年来、マグニフィセント7の株価は配当貴族比でアウトパフォーム


しかし長期投資では配当貴族はSP500を超えるパフォーマンス


出遅れ配当貴族は狙い目


《CATキャタピラー》

29年連続増配



《PGプロクター•アンド•ギャンブル》

67年連続増配






日経朝特急 

東証プライム市場の上場企業数が減少

非上場化やスタンダード市場移転による


投機筋の円売りポジションは高水準