4/3 NY市場 

《NY株式市場》

3日のNY株式市場は、NYダウは3日続落、NQは3日ぶりに反発、S&P500は3日続落。

市場関係者が見込む6月の利下げ開始に暗雲。FRBのパウエル議長はこの日の講演で、先週に続き利下げを急がない姿勢を強調。またアトランタ連銀のボスティック総裁は年内利下げ回数について1回が適切との考えを改めて示す。

債券市場では10年債利回りが一時4.4%を超え、23年11月以来の水準に上昇する場面も。

一方でサービス業の景況感は予想を下振れ、インフレ懸念が和らぎ、FRB高官の発言を相殺する形に。

市場の注目は金曜日に控える雇用統計へ。

セクター別騰落は上昇率トップは通信。公益や生活必需品が下落。

為替は一時1ドル151円95銭を付け、再び152円台に迫る。


《為替・金利・商品》



🇺🇸パウエル議長 講演 

FRBのパウエル議長は3日の講演で利下げを判断する前に「データを精査する時間がある」と述べ、政策の転換を急がない考えを強調した。

パウエル議長は米国の物価指標が最近、上振れていることについて「インフレが減速傾向にあるとする従来の認識を大きく変えるものではない」と述べ、年内に利下げが可能との見方を改めて示した。

ただ、利下げの時期についてはインフレ率が持続的に低下しているとの自信を深めるまで実施する。

一方、アトランタ連銀のボスティック総裁は利下げを始める時期は10-12月期が適切になるとの見解。インフレが想定より緩やかなペースで減速すると見込んでいる為で、利下げの回数も24年は1回にとどまるとの見通しを改めて示した。


今週はFRB高官発言が相次ぐ

タカ派のカシュカリ氏やバーキン氏はどうせタカ派発言なので材料にならない

中立のハーカー氏やハト派のグルーズビー氏らがタカ派寄りの発言した時に相場は動く



🇺🇸3月のISM非製造業景気指数 

3月のISM非製造業景気指数は2月より低下をし、市場予想も下回る。

項目別では物価を示す「支払価格」は20年3月以来、4年ぶりの水準に低下した。



🇺🇸3月のADP雇用報告 

民間雇用サービス会社ADPが発表した3月の民間雇用者数は2月より増加、市場予想を大きく上回り、23年7月以来、最大の伸びに。



🇪🇺ユーロ圏CPI 


3月のユーロ圏の消費者物価指数は1年前から2.4%上昇、伸び率は3カ月連続で縮小し、市場予想も下回る。

コア指数は2.9%上昇し、こちらも伸び率が縮小した。



ユーロ圏CPI

日米でもそうだが、総合は着実に低下している但し、コアは下げ渋り


財が低下しているが、サービスが下がらない

⇒家賃や賃金が急激に低下することはないのでインフレ目標2%への時間はまだまだかかる



🇹🇼台湾地震 

台湾で3日午前、震度6強の地震発生

TSMC 復旧率は70%超

鴻海精密工業  損傷なし



🇯🇵中小企業の価格転嫁に国の後押し 

中小企業の賃上げ実現へ向け、国が後押し



きょうの予定 

きょうの予定

日銀支店長会議

政策修正の根拠ワードは「賃金とインフレの好循環」

前回の支店長会議とどう変わるかが注目



米国株の見通し 


《FOMCの行方》

FOMCメンバーは

9人が3回利下げを主張するも

9人が2回以下の利下げを主張


経済•景気次第で利下げ回数見通しはすぐに変わってしまう


《新生GEについて》

GE、3分割は終了


そのうち、GEベルノバに注目



為替の見通し 


ドル高要因

FF金利見通しとドル円の相関

現在の利下げ2回半予想で151円/$台

年内利下げ無しなら154円台に


円安要因

22年の円建て原油価格は原油価格100$の時より高い(当時120円/$台)

⇒貿易赤字増加で円安に


ドルから見ても円から見てもドル高円安の見通しに



日本株の見通し 


高配当株指数は日経平均より遥かに高パフォーマンス

但し高配当銘柄には減配の可能性が付きまとう


高配当株指数と同じパフォーマンスに「安定配当株指数」有り


利回りにやや見劣りがあっても減配はしない等安定的に配当を出す銘柄も要注目



日経朝特急 

クレカ不正利用急増中