4/2 NY市場 

《NY株式市場》

2日のNY株式市場は3指数揃って下落。

Teslaが苦戦を強いられている。この日発表された24年1Qの納入台数が前年比マイナス、市場予想も大幅に下回る結果に。EV需要の減速が嫌気され、NQの下げを主導した。

経済指標では製造業関連が引き続き堅調。クリーブランド連銀のメスター総裁が、この日の講演で、5月の利下げは想定してないと明言。早期利下げ期待の後退でNYダウは一時500$安に。

商品市場では、中東情勢の緊迫を受け原油価格が約5月の水準に上昇。エネルギー関連銘柄に買いがひろがった。

セクター別騰落はエネルギーが上昇率トップ、もっとも下落したのはヘルスケアだった。


《為替・金利・商品》



2月の雇用動向調査 

米国の2月のJOLTS雇用動向調査によると、非農業部門の求人数は小幅ながら3カ月ぶりに増加した。

また、仕事を自発的に離職した人の割合は4カ月連続で2.2%と2020年9月以来の低い水準が続いている。



米中首脳 電話会談 

バイデン大統領と習近平主席が2日に電話会談した。23年11月以来。

台湾について平和と安定を強調したバイデン大統領に対して、超えたはならないレッドラインだと習近平主席は応酬。



イスラエルによるイラン大使館空爆 

シリアのイラン大使館がイスラエルの空爆で破壊されたことについて、イランの最高指導者ハメネイ師は2日、「罪を犯したことを後悔させる」と報復を宣言。

中東での軍事的衝突のリスクが高まるとの懸念からNY原油先物価格は2日、5カ月ぶりに85$台をつけた。



🇨🇳カントリーガーデン売買停止 

2日、香港証券取引所で中国不動産大手•碧佳園が売買停止に。

碧佳園が23年12月期決算を期限である3月末までに公表しなかった為の措置。

中国では不動産不況の悪化で恒大集団など不動産大手が経営難に陥っており、碧佳園も23年10月に米ドル建て社債の利払いを期限までに出来なかった。



きょうの予定 

本日、日銀から需給ギャップの発表

安定的にインフレ率2%とするなら3%の需給ギャップが必要


因みに現在のCPI乖離は輸入物価高に起因



🇺🇸Tesla 納入台数 

Teslaが発表した1-3月期の納入台数は1年前と比べて8.5%減少、マイナスとなるのは4年ぶりで市場予想も下回る。



米国株の見通し 


《Tesla 先行き》

Tesla納入台数減に対して株価 -4.9%

工場の操業停止といった一時的要因でなくEV需要の減退?


新興EVリビアンの見通しも悪く、補助金で安売り可能なBYDが伸長


Teslaに先行き懸念


《医薬業界にAI》

AI発見の新薬が初承認を得るのは5年未満と6割の回答

製薬会社がAI企業を買収、AI企業か製薬会社を買収



為替の見通し 


先週、財務省•金融庁•日銀の3者会合

⇒断固たる措置

⇒いつ介入あってもおかしくない

⇒152円?

 前回より警戒感がない?ボラが22年比で低い

☆輸出入を合わせると中国が日本最大の貿易相手国

為替介入は米ドルで行われるが人民元動向もよく見ておきたい



日本株の見通し 


米ドルのみならず他通貨に対しても円は下落

日本の物価上昇の一方輸出企業の利益押上げ

⇒円安は米株高とともに日本株高


円安→物価高は、貯蓄から投資への資産シフトを促す


☆海外投資家と個人マネーの買いが日本株を支える


今年度

2%増益でPER15倍なら36000円台

8%増益でPER17倍なら43000円台



日経朝特急 

中小企業のベースアップ、賃上げの波