4/1 NY市場 

《NY株式市場》

4月1日のNY株式市場、NYダウは3日ぶりに反落、NQは反発、S&P500は3日ぶりに反落。

先週、最高値を更新したNYダウだが、4月の取引は軟調なスタート。

この日発表された製造業の景況感が市場予想を上回り、好調な経済活動を背景に、早期の利下げ期待が後退、NYダウの下げは一時300$超に。

10年債利回りはおよそ2週ぶりに4.3%台に上昇し、ハイテク株中心の中NQは売りに押される場面も。

個別銘柄では、一部アナリストが目標株価を引き上げたマイクロンテクノロジーが5%超の上昇、最高値を更新した。

対象的に、先週NQ市場に上場したトランプ前大統領のSNS企業は20%超の大幅下落、2023年に5800万ドルの損失が明らかに。

セクター別騰落、上昇率トップは通信、下落したのは不動産。


《為替・金利・商品》



🇺🇸3月のISM製造業景気指数 

米国の3月のISM製造業景気指数は50.3、好況と不況の分かれ目である「50」を22年9月以来、初めて上回り、市場予想も上回る。

項目別では「新規受注」が上昇、「生産」は大きく回復、物価を示す「支払価格」も上昇。

発表元は「需要は引き続き回復の初期段階にあり、状況改善の明らかな兆候が見られる」と指摘。



🇺🇸Microsoft 

Microsoftは4月1日、全世界で、業務ソフト「マイクロソフト365」と「チームズ」を別々に購入出来るようにすると発表。

独占禁止法の調査を受けている欧州では既に切り離して販売されているが、今回対象を全世界に広げた形。



🇺🇸郵便公社、FedExからUPSへ乗換 

米物流大手UPSは4月1日、航空輸送について米郵便公社と契約を交わしたと発表した。

一方でFedExは米郵便公社と契約更新はしないと発表、FedExは「双方に有益な条件で契約延長が出来なかった」と説明。



🇺🇸ユナイテッド航空 

ユナイテッド航空は4月1日、自社のパイロットに対して無給の休暇を取得するよう求めた。

納入されるはずだったボーイングの飛行機が届かず、パイロットが人員過剰となっている。



🇯🇵日銀短観 

3月の日銀短観で、大企業製造業の景況感は4期ぶりに悪化。認証不正問題で自動車生産停止が響き、また鉄鋼なども煽りを受けて悪化した。

一方、大企業の非製造業は8期連続で改善で、約33年ぶりの高水準。特にインバウンド需要を背景に宿泊・飲食サービスが堅調。


3月の日銀政策決定会合後の初めての日銀短観

特に政策修正による影響は無し



🇯🇵ラピダス 

経産省はラピダスに対して最大5900億円を追加支援、合計で1兆円近い支援をすることに。

ラピダスは回路の線の幅が2ナノm相当の次世代半導体の量産を目指してIBMと開発を進めている。

半導体は回路の線の幅が細いほど処理能力が高く消費電力も抑えられると言われており、多くの電力を消費する人工知能や自動運転の開発に欠かせず、経産省は開発を加速させる必要があると判断した模様。



🇯🇵青森岩手で震度5弱 



🇹🇷トルコ統一地方選、結果 

トルコで3月31日、統一地方選が実施され、与党候補がイスタンブールやアンカラで敗北。全体の得票でも最大野党の共和人民党が与党の公正発展党を上回り、2002年政権発足して以来、首位から陥落するのは初めて。

トルコでは高インフレが続き、政権の経済運営に対する国民の不満が反映された形に。



きょうの予定 

本日23:00 LOLTS求人件数発表

6月利下げを占う上で雇用関連指標で一喜一憂か



米国株の見通し 


《4月初日取引》

2Q初日の需給と金融政策の見方

市場は6月の利下げ予想が低下⇒警戒感


PCEデフレータのコア指数は市場予想と一致、スーパーコア指数が大幅に低下


パウエル議長「早期利下げに慎重」としながらも、利下げの道のりは着実に進んでいる


《小売分野のAI活用》

米小売り分野 AI活用に注目

世界AI投資額の割合は、銀行業13%と同等に「小売業」


AI活用企業とそうでない企業とでは売上高•利益の伸び率が大きく違う

小売業ではAI活用範囲が非常に大きい、その分、売上や利益に差が出る



為替の見通し 


今年に入っても円の弱さが際立つ

日銀がマイナス金利を解除したからといって大きな金利差には影響を与えない

一方で、通貨先物の円売りポジション10万枚超からの更なる売りポジションの上乗せは危険

ユーロ円、ポンド円のキャリートレードの巻き戻しの円買いの発生もあるので、ドル円の上値は重いか



日本株の見通し 


史上最高値となった日経平均ではあるが業種間の優劣格差は大


過去6カ月で10%下落した銘柄数は高止まり

株価は下落でも業績が伸びる過小評価の業種

株価は上昇でも業績の伸びが小さい過大評価の業種


☆長期投資に必要な着眼点



アメ株UPdate 

アメ株UP date

岩井コスモ証券 小川浩一郎氏

「生成AIについては皆さん、耳にたこ焼き、タコ八郎だと思います!」


注目銘柄

UBER ウーバーテクノロジーズ

FCX フリーポート•マクモラン

C シティグループ


《UBER ウーバーテクノロジーズ》

配車サービス大手


《FCX フリーポート•マクモラン》

銅採掘大手


《C シティグループ》

金融大手



日経朝特急 

CO2排出の多い高炉より電炉に

結果、鉄スクラップ価格が上昇


コロナ禍後の商業用不動産の不況がREIT市場を直撃


株式分割企業が最多、より買い易く