3/22 NY市場
《NY株式市場》
22日のNY株式市場、NYダウは5日ぶりに反落、NQは5日続伸し最高値を更新、S&P500は5日ぶりに反落。
22日の株式相場はまちまちの展開。NYダウは前日までの4日間で、1,000ドル以上上昇していたため利益確定の売りが出やすかったようだ。
前日の決算が嫌気されたナイキが大幅安となったほか、他の小売り銘柄も売りが優勢。
一方、NVIDIAなど半導体株の一部は買われ、NQはプラスに転じたが、勢いはなく、小幅高で取引を終えた。
《為替》
🇺🇸トランプ•メディア•アンド•テクノロジーGがNQに上場
トランプ前大統領が率いる新興メディア企業が22日、SPAC=特別買収目的会社と合併することが決まり、新会社は25日にもNQ市場に上場する見通し。
この企業は、トランプ氏が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営していて、新会社の時価総額は50億ドルを超える見込み。
トランプ氏は上場後の株式のおよそ6割を保有するため、個人資産は30億ドル程度増えるとみられる。
Appleとバイドゥと協議
Appleは中国で販売する iPhone などの端末で使う生成AIについて、中国のIT大手バイドゥと事前協議を行ったことが分かったと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
iPhone のAIをめぐってはすでにGoogle などとの協議が報じられているが、現在、中国では国外の生成AIの利用が認められていないため、中国企業との提携が必要になったとみられる。
🇩🇪3月のIfo景況感指数
ドイツのIfo=経済研究所が発表した3月の企業の景況感指数は87.8で、2月から2.1ポイント上昇し、市場予想も上回った。
また、先行きを示す期待指数も2月から3.1ポイント改善した。
Ifoのフュースト所長は、ドイツ経済について、「地平線にかすかな光が見える」と指摘した。
🇺🇸米国24年度予算が成立
米国の2024会計年度の予算が23日、バイデン大統領の署名により成立し、政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる事態は回避された。
本予算の総額はおよそ1兆6,600億ドル、日本円で251兆円規模にのぼり、11月の大統領選挙で最大の争点の1つとされる移民対策をめぐっては、国境警備の人員を2,000人以上増やし、2万2,000人とすることが盛り込まれている。
テレ東•日経新聞 世論調査
テレビ東京と日本経済新聞社が実施した3月の世論調査は、岸田内閣の支持率が26%で前回の調査からほぼ横ばい。
岸田内閣を支持するかどうか聞いたところ「支持する」との答えは前回2月の調査から1ポイント増加の26%となり、2021年10月の政権発足以降で最低だった前回からほぼ横ばい。「支持しない」は1ポイントマイナスの66%でした
為替の見通し
米利下げ期待は後退気味
⇒だがスイス中銀は利下げを開始、英国やNZも早晩利下げしそう
⇒FRBの利下げもコンセンサス
一方で日銀は利上げ方向
一見、円高となりそうだが、市場の見立ては向こう2年で0.5%の利上げ
⇒これでは円高にはならず
日本株の見通し
TOPIX PERは15倍台
過去10年概ね12-16倍のレンジで推移
割高ではないが上昇余地は限定的
海外投資家動向に注目
15年ピークから22年末まで30兆円以上売越し
23年以降はまだ8兆円程の買越し
インフレ定着、東証改革、中国からの資金シフト
☆日本株を買う材料は多い
⇒海外投資家の買いは続くだろう
モーサテサーベイ
《今週末の日経平均予想》
《今週末のドル円予想》
《モーサテレギュラー解説陣アンケート》
31%の方が年内日銀追加利上げ無しと予想
《モーサテ景気先行指数3ヵ月先》
上段 日本 37.1 (+3.3)
下段 米国 2.9 (+4.2)
欧州 -7.1 (+5.1)
中国 -8.6(-7.2)
プロの眼
それぞれの選挙戦勝利のネック
トランプ…共和内の反トランプ層の取りこぼし
バイデン…激戦州での悲惨指数上昇での無党派層の取りこぼし
トランプ勝利の場合のリスクは「インフレ再加速」
対中に60%、他に10%の輸入関税をかければ、CPIは3%ほど上乗せされる
バイデン勝利の場合のリスクは「AI発展の阻害」
既にAI関連規制法案で共和の2倍の数が民主より提出されている
民主の大企業憎しを背景に更にAI規制、生成AIによるイノベーションが潰される
⇒当然AI企業の株価上昇は鈍化あるいは下落に
株式的にはトランプリスク以上にバイデンリスクが大