3月11日(月)三菱UFJ信託銀行 横田裕矢氏
日米金利差縮小はドル売り円買い要因
一方でドル円需給要因は円売り過多
今後はドル円はレンジ内での動きを想定
3月12日(火)バルタリサーチ 花生浩介氏
底堅い雇用はすでに市場に織り込まれ、今後は各インフレ関連指標が焦点に
現在の急騰する金価格の動きは2023年に似ており、昨年は米長期金利低下を先導した
⇒今後の米長期金利低下に要注意
年明け以降の米金利上昇が一服しながらも6月利下げ確率は再上昇
一方で日銀の正常化姿勢ははっきりせず円安抑制は一過性
3月のドル円レンジは145-150円/$
3月13日(水)BofA証券 山田修輔氏
足元10年金利は0.8%を下回りYCC上限を下回る
→YCC撤廃の金利上昇・円高は限定的
日銀は国債発行額の約半分を買い入れている
⇒量的緩和方針の継続で買入減額は難しい
量の縛りを撤廃するなら金利上昇⇒円高
日銀会合で植田総裁から将来的なQTについて積極的な発言があればドル円145円/$ 割れも
3月14日(木)ドイツ証券 小川和宏氏
短期金利市場は日銀の3月正常化を確信。為替市場も3月変更を織り込み始める。
マイナス金利解除なら一旦は円高も連続利上げを想起させない場合はドル円の下値は140円台中盤にとどまる。
日銀会合後は米利下げ遅れから日米金利差が維持され、キャリートレード再開でドル円は上昇
3月15日(金)高千穂大学 内田稔氏
日本の長期金利が上昇しつつありながら円高にはならず
「名目金利-インフレ率」の実質金利が未だマイナス金利であり他国比で際立つ
マイナス金利解除程度では継続的な円高は無理
デフレ脱却宣言はまだまだ無理
宣言を出すには「デフレに戻る見込みがない」ことが条件
その為には賃上げの上昇と需給ギャップの需要過多が必要
日本のインフレ経済がシフトチェンジしたとはまだ言い切れない